子供が情緒豊かに育つための親子のスキンシップ法
毎日あわただしく過ぎていくと感じる育児真っ最中のお母さん、お父さんたち。
そんな忙しい毎日の中で、子供たちにとってとても大切なスキンシップ。
スキンシップという言葉はよく聞くけれど、実際はどんなことを言うの?とただただハグしていませんか?
もちろんスキンシップの中でも一番大切なのが肌と肌のふれあいですが、それだけではありません。
赤ちゃんのうちはわかりやすいと思いますが、実は大きくなってからもスキンシップはとても大切なのです。
どうしてスキンシップは大切なの?どんなスキンシップがいいの?
忙しいママさんたちでも実行可能なスキンシップ法!必見です!
目次
スキンシップが大切な理由
スキンシップは子供が育つ上で一生を左右するといっても過言ではありません。
子供の頃にしっかりとスキンシップ(愛情)を育んだ子供は情緒豊かに育ち、勉強にも生活にも実りのある日々を送ることができます。
スキンシップが脳に与える影響が何よりも絶大で「オキシトシン」という愛情ホルモンが安らぎを与えてくれます。ストレスを激減させ、愛情豊かに育ちます。
年齢別がポイント☆心と体を育てるスキンシップ法
スキンシップと一言で言っても子供の成長に合わせてその質が変わっていきます。しかもできれば、スキンシップのスタートは形なき段階から始めてほしいのです。
スキンシップは胎児から始めよう
赤ちゃんへのスキンシップはできれば妊娠してから始めます。
なんとなくイメージできると思いますが、おなかに話しかける、胎教にいい音楽を聴く、などが当てはまります。
☆優しい声で話しかける(パパもおすすめ)
☆おなかを優しくさする
☆絵本や音楽などで働きかける
絵本を読むということもとてもいいようです。音楽はクラシックがいいといわれていますが、一番いいのはお母さんの好きな音楽です。たまにはロックだっていいんですよ。
胎教でのことは赤ちゃんは覚えている、影響するといわれています。お父さんやお母さんの声も聞こえていて、生まれた時に同じ声を聞くと安心するとも言われています。
スキンシップは早ければ早いほどいいんですね。
新生児はスキンシップがすべて
生まれたての赤ちゃんは視力もあまりよくなく、触感でも判断しているといわれています。そんな中で触れるお母さんの手、お父さんの手、なんとなく見える笑顔など赤ちゃんの心を安定させてくれます。
耳も聞こえているので言葉の意味は分からなくても、優しく語りかけてくれる優しい声にいつも耳を傾けています。
☆優しく体に触れる、なでる、さする(ベビーマッサージもおススメ)
☆優しくゆっくりと語りかける
☆笑顔で接する
いつも抱っこをしなきゃ!そばにいなきゃ!とかしこまる必要はありません。
もちろんベビーカーよりおんぶひも、スリングがおススメですが、手や腰を痛めないよう注意してください。
親が一緒に眠るときにはベビーベットより一緒のお布団がおススメですよ。
寝ている間にスキンシップ!とても簡単です。
赤ちゃんはすぐそばにある温もりをずっと感じ、温かな気持ちで眠ることができます。
反応が楽しめる乳児期にはふれあいスキンシップ
座れるようになる頃には離乳食を食べられるようになったり、かたりかけに反応したりするようになります。
この頃には高い高いやいないいないばあをするととても喜びます。
高い高いをするときにはあまり揺さぶらないようにしましょう。
簡単な絵本や、音の出るおもちゃなどで一緒に遊ぶふれあい遊びもおススメです。
☆一緒に遊ぶ時には笑顔で
☆言葉遣いは丁寧に
言葉を覚えていく時期なので、丁寧な言葉で話すようにしましょう。
遊ぶ時にはスマホやテレビはやめて、専念して遊んでくださいね。
長々遊ぶのではなく、ちょこちょこ遊んであげるだけでいいのです。だらだらと遊ぶのではなく、いかに楽しく有意義な時間を過ごせるかを考えましょう。
活発な幼児期!一緒にできるスキンシップ
歩けるようになったり、話せるようになったりと大きな成長を見せる幼児期。少し反抗した態度も見せる、とてもかわいい時期です。
この時期におススメのスキンシップはちょっと新生児のスキンシップのような抱っこなどの肌のふれあい。
なぜなら育児がちょっと落ち着いたこの時期はお母さんも手と目を離しやすく、子供たちにとって寂しささえも覚えるときなのです。
「もう一人でできるでしょ」
と言われがちな時期。それでも生まれてからまだ実は数年。
忙しいお母さんたちからはもうできる!と烙印を押されてしまうので子供からすると寂しいんですね。
☆絵本を読むときにはひざに抱く
☆手伝ってほしそうなときは手伝う(ちょっとだけね、も可能)
☆何かできた時には一緒に喜ぶ(ハグもあるといいですね)
☆出かけるときには必ず一緒に手をつなぐ
眠る前に読む絵本はかなりおススメです。日課にすると毎日スキンシップの時間が作れます。
朝出かけるとき、ちょっと靴を履けずにぐずった時、いつもはできるのに・・・と思わず、ちょっと手伝ってあげるだけで一日がスムーズに過ごせます。
できることでも手伝ってあげることも大切です。
ちょっと歩く時でも手はつなぎましょうね。何気ないことですが、子供にとってはとても大切なスキンシップになります。
幼児期から児童期へ☆心のスキンシップ
保育園や幼稚園が終わると、いよいよ小学校。
遊びから勉強が始まります。特に1年生は、期待もありますが不安もあります。張り切っていくものの、できないことが多すぎて転びやすい時期でもあります。
親も目が行き届いていた未就学児期と違い、一人で学校に行くので学校での様子が見えなくなります。
登校の時には高学年に交じって歩くことでついていけない、学校では勉強が始まり、いきなり長時間座っていないといけない、などなど子供には試練が始まるわけです。
家に帰るとまた宿題、習い事など試練が続きます。
当たり前のように思いますが、いきなり始まると子供は追い詰められてしまうことも少なくありません。
ここでスキンシップ。とても大切になっていきます。しかし大きくなった我が子。抱っこも一苦労です。
☆宿題は一緒にする(仕事で一緒にできなくても、必ずチェックしましょう)
☆学校の様子などを話す(お風呂に一緒に入りながらがおススメ)
☆一緒に遊べるもので遊ぶ時間を作る(トランプ、絵本など)
学校によっては親が宿題を見てチェックしてくださいと言われることもあります。言われなくても子供が勉強するときは一緒にするようにしましょう。ダイニングテーブルで一緒に座って見守ることがおススメです。
眠る前などにちょっとした家族団らんの時間があるだけで、スキンシップになるので時間を作れるといいですね。
もちろんまだまだこの時期、できたことを褒める、頭をなでる、抱っこする、おんぶする、手をつなぐなどのスキンシップも大歓迎です。
思春期?反抗期?それでもスキンシップ
中学校、高校となるとスキンシップ、というものはちょっと意味が変わってくるかもしれません。
手をつなぐことはなくなっても、目は離さないでください。
目が届かなくなっても、心は離さないでください。
ある程度子供の意思も尊重しながら、それでも常に見守り、子供の異変やSOSにいつでも気づけるように身構えていたいですね。
時には一緒に出掛けたり、話したりなど心は常に子供に寄り添っていきましょう。
☆とにかく会話(ちょっとでも毎日必ず話しましょう)
☆話しにくいときは日記(手紙などもいかがですか)
まとめ
親は子供が生まれた瞬間から、ずっと子供を慈しみ、成長を感じながら日々喜びや不安を共にします。
仕事など忙しい中で、子供の成長を見守り育てることはとても大変です。
それでも、できないことはありません。
ちょっとしたスキンシップ、心のつながり、コミュニケーションを大切にするだけで子供の育ちはとても有意義なものになります。
子供にとって今が一番大切な時期と常に思い、子供と楽しく触れあっていきましょうね。