作文で「思います」連発は禁止!?上手な言い回し・表現一覧と使い方例文
作文を書くときに注意したいことは、「思います」を連発してしまうことです。
なぜ「思います」という言葉の連発はダメなんでしょうか?
例文を書きながらなぜダメなのかを探っていくことにしましょう。
目次
例文「思います」連発の作文
それでは、思います連発の文章について例題をあげて考えてみましょう。
僕は席を立って老人に席を譲ろうと思いました。
しかし、隣に座っていた女の子が老人に席を譲っていました。
僕はもっと早く席を経てばよかったと思いました。
今度こういうことがあったらすぐに席を立って譲ろうと思いました。
この文章の悪いところがわかりますか?
この文章では、状況はよくわかるのですが、思いましたばかりでなんか読みにくいですよね。
というわけで、思いましたという言葉をほかの言葉に変えてみましょう。
僕は席を譲ろうと立ち上がろうとしましたが、隣に座っていた女の子が
老人に席を譲ってしまったのです。
今度からもっと素早く行動出来るように心に決めました。
どうでしょうか?
上記の文章とかなり印象が違うのではないでしょうか?
語尾もあまり同じ言葉を使わないようにすると印象が違います。
「思う」「思った」は自分の感情を表す言葉
基本的に「思う」や「思った」という言葉は自分の感情を表す言葉です。
その言葉ばかりを使われるとついくどくなってしまいますよね。
- 僕は○○だと思う
- 僕は○○だと思った
作文を書くときに一度や二度くらいなら使っても問題はありません。
この言葉を別な言葉に置き換えてみましょう。
- 僕は○○だったと記憶している
- 僕は○○だと確信している
この言葉だとだいぶ印象が変わりますよね。
「思う」は断定的な表現ではない!
「思う」という表現は自分がそう思っているという考えを表すもので断言する表現じゃないことがわかりますよね。
断言を避けるのはその結論に対して確信が持てないからです。
客観的な事実のみを述べる文章であれば、「思う」という表現は使わないですよね。
それに同じような表現を使うことで読み手としてはどうしても読みにくいです。
表現を変えることで読み手に伝わりやすい
上記のように「思う」から別な表現に変えたことでかなり印象が変わっていますよね。
ここでも「思う」から別の表現に変えてみることにしましょう。
でも、あとから考えてみると、自分にも悪いところがあると思った。
明日学校で会ったら山田さんに謝ろうと思う。
この文章から「思う」という言葉を抜いてみましょう。
私は山田さんに対して悪いことをしてしまいました。
山田さんも悪いところがあったので私は謝っていません。
でも、あとから考えてみると、自分にも悪いところがあると言うのがわかりました。
明日学校で会ったら真っ先に山田さんに謝ろうと考えています。
どうでしょうか?
「思う」という言葉の代わりに考えていますという言葉を使ったほうが文章がスマートに感じませんか?
状況も整理されていますし、客観的な視点ですのでわかりやすいでしょう。
「思う」を別の表現を考えてみよう
「思う」という表現以外にどういう表現方法があるのか調べてみることにしましょう。
- 私は彼が犯人だと思う
- 私は彼が犯人だと睨んでいる
- 私は彼が犯人だと感じている
- 私は彼が犯人だと確信した
- 私は彼が犯人だと推理している
- 私は彼が犯人だと推測した
このように「思う」の他にもかなりの表現方法があります。もちろん全く同じ意味ではなく、ニュアンスはちょっと違います。
ですが、同じ文章なのに文章への印象が全然違うのがわかりますよね?
これだけ表現方法があるなら、「思う」を繰り返して使うよりも、様々な表現を使ったほうがいいでしょう。
作文を書くときは具体的なことを書こう!
作文を書くときは「思う」のような言葉よりも具体的なことを書いていく必要があります。
ここで、野球選手のイチロー選手が書いた作文を紹介しますね。
ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になることです。そのためには、中学、高校でも全国大会へ出て、活躍しなければなりません。活躍できるようになるには、練習が必要です。
ぼくは、その練習にはじしんがあります。ぼくは3才の時から練習を始めています。
3才~7才までは、半年位やっていましたが、3年生の時から今までは、365日中、360日は、はげしい練習をやっています。
だから一週間中、友達と遊べる時間は、5時間~6時間の間です。
そんなに練習をやっているんだから、必ずプロ野球の選手になれると思います。そして、中学、高校で活躍して高校を卒業してからプロに入団するつもりです。
そして、その球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズが夢です。ドラフト入団でけいやく金は、1億円以上が目標です。
ぼくがじしんのあるのは、投手と打げきです。
去年の夏ぼくたちは、全国大会へ行きました。
そしてほとんどの投手を見てきましたが、自分が大会ナンバ-1投手とかくしんできるほどです。
打げきでは県大会、4試合のうちに、ホ-ムランを3本打ちました。
そして、全体を通して打りつは5割8分3りんでした。
このように、自分でもなっとくのいくせいせきでした。
そして、ぼくたちは1年間まけ知らずで野球ができました。
だから、このちょうしで、これからもがんばります。
そして、ぼくが一流の選手になって試合にでれるようになったら、お世話になった人に招待券をくばって、おうえんしてもらうのも1つです。
とにかく一番大きな夢は、プロ野球選手になることです。鈴木一朗
(引用元 https://matome.naver.jp/odai/2137061759032983301)
小学生にしてかなり立派に自分の夢に対して忠実に書かれています。
イチロー選手のすごいところは、これをほとんど実現させているというところ。
この作文はイチロー選手が自分がどうなったらプロ野球選手になれるのか、プロ野球選手になったらどうなるのかがちゃんと書かれていますね。
ここまでしっかり書いておくと、読み手もプロ野球選手になるのが夢なのがよくわかります。
普通のプロ野球選手ではなく、一流というところにイチロー選手のプライドの高さを感じますね。
まとめ:作文を書くときに気をつけるのは同じ表現にならないように気を付けよう!
いかがでしたでしょうか?
作文を書くのはかなり大変ですが、コツさえつかんでしまえば数十分くらいで書けるものが多いです。
書くときは、「思う」の表現をちょっぴり変えることを意識