宿題の作文を代行してもらうのがダメな理由。文章能力や考えを整理する力が身につかない
普段の宿題や夏休みや冬休みなどの長期休暇で出される作文って、正直面倒くさいですよね。その中でも特にめんどくさい!と感じるのが作文。いやぁ、今は文章をよく書くのでどうってことはありませんが、私も昔は本当に嫌でしたね、作文だけは。
休みの日の最後の最後まで引っ張って、適当にちゃちゃっと仕上げる!というのがその時の私のやり方でした。今思えばなんでもっと効率よくやらなかったのかと思うばかりではありますが、それだけ作文は面倒くさいんですよね!
まずテーマが予め決まっている場合、そのテーマについて調べるのが面倒くさい。読書感想文だとまず本を読むのが面倒くさい!当時から時間があればゲームばかりして遊んでいたので当然本なんか読まないわけです。そんな状態で読書感想文とか書けと言われても…って感じですしね。
しかしそんなこんなで大人になってみてから昔を思い返してみると、文章を書かなければならないケースって結構多いんですよ。
例えば高校入試や大学入試の場合、小論文などが課題として出されることがありますよね。大学生ならレポートの提出や卒論などで文章を書く機会は一気に増えます。就職活動のときは自己RP文を書くことも。就職してからもレポートやビジネスメール、プレゼン資料作成など、本当に文章を書く機会が増えるんです、冗談じゃないですよ?
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作文の代行をしてもらうのは別に悪くないけど…
で、話は戻って作文が面倒くさいなら誰かにやってもらおう!というのは一つのアイディアとしてはありですよね。自分出できないことを他人に代わりにやってもらい、その分の報酬を支払う…というのは仕事では当然のことです。
効率化を図るという意味で実に合理的ですが、学生時代からそのようなことをやっていると別の才能に目覚めそうですね…。ちなみに作文の代行業者に依頼すると大体1万円前後の予算が必要となります。中学生高校生の1万円はかなり大きいので難しいという人もいるんじゃないでしょうか。
ただ、作文を他人に依頼するということは求めているものとは別のものが出来上がる可能性もあるわけです。もちろん最初から”こんな風にしてください”と指定していればある程度のものは出来るでしょうし、自分で書いたものよりもはるかに仕上がりが良い作文になる場合もあります。
が、その”良い作文になる”というので「こいつ他人に書いてもらったな」と先生にバレてしまう可能性も。中学生高校生はまだ文章を書く機会が多くなく、文章力はそれほど高くありませんし、普段の宿題を見ていればどのような文章を書く生徒なのか先生からは丸わかりです。
なので、代行に頼んでもそのままだとバレる可能性は高いです。読書感想文なら「これ本当に読んだの?」とか聞かれてしまうかも知れません。
作文代行っていうのは面倒くさい作文を他人にやってもらう代わりに、お金を払ったりばれないようにするための工夫が必要になるので意外とリスクの高いズルなんです。
別に作文代行をしてもらうのが悪いというわけではありませんが、仮に使うならそれなりのリスクがあるということは覚えておいて損はありません。
自分で文章を書かないと読めない・書けない漢字が多くなる
さらに言えば、作文代行してもらって自分で文章を書かないとなると、当然文章力は育ちません。大事な試験の日に「あれ?こんなときの表現ってどうすればいい?別の言い換え表現はないか…」みたいに詰まってしまうこともありえます。文章力は日々本を読んだり文章を自分で書いたりしながら身につけていくものですから、全部他人にやってもらっているのでは身につくはずはないですよね。それに、読めない・書けない漢字も増えてきます。
今はスマホで文章のやり取りをするような時代ですが、自分で手を動かして紙に書くという反復練習をしないと本当に漢字を掛けなくなってしまうんですよ。スマホでなくともPCの入力であってもそれは同じこと。いざ書こう!というとき、「あの漢字なんて書けば良いんだっけ?」みたいなのはよくあります…。
色々なことの吸収力が高い中高生の時期からそのような状態だとかなりマズイので、できるだけ自分で文章を書いていくほうが良いですね。
作文代行なんかいらんわ!自分で書ける!というレベルを目指そう!
結局の所、将来のことをを考えると自分でキチンと作文を書いていくほうが後々の苦労が少なくて良いんですよ。なので、作文の課題が出たらできるだけさっさと終わらせるようにしてください。
作文の書き方は起承(転)結と5W1hを使えばまとめやすくなります。読書感想文の場合は物語っぽく書くといいですね。多くの人は書き出しでつまづいて何分も無駄にしてしまいます。
文の書き出しは自分の感想(結論)からでもいいんです。物語を読んで感じた感想でいいんですから、率直に感じたことを書いていくのがベストでしょう。
例えば、「ごんぎつね」の読書感想文を書くなら、書き出しとして、”私は「ごんぎつね」を読んで言葉が通じていれば違う結末の話になっていたかも知れないなと感じました。”といった感じに書いても良いですね。あるいは”私はごんぎつねを読んで、ちょっとしたイタズラで自分も他人も傷つけてしまうことになるということを教えてくれる内容だと感じました“みたいに書いてみるのもアリ。
最初に感想(結論)を持ってきて、その理由を後ろにくっつけて続けて書けばいいだけですからね。多くの作文の場合、テーマをきちんと理解してその内容に関して自分がどう感じるか?を肉付けしていけばよいだけですので、自分でじっくりと考えることも必要でしょう。
作文は基本的には自分の考えを文章として書き出す(アウトプット)という作業となりますので、小説なんかのように小洒落た言い回しは必要ありません。ですます調を基本に淡々と自分の感じたことを文字に起こしていけば良いのです。このように意識して書けば、作文で困るということはあまりなくなると思いますよ。
まとめ:将来のためにも出来るだけ作文は自分で書こう!
というわけで、個人的意見ではありますが作文代行を使うよりも自分で書いたほうが将来的に自分のためになりやすいです。
作文は面倒くさい、書き方がわからかない、始めの一行目から詰まる…なんて人もいるでしょう。でも勇気を持って最初の一行を書いてみましょう。それさえできれば、続きの文章なんてスラスラ書けるようになりますから。
言葉で直接伝える以外の方法として文章を書くスキルというのは社会人になってからも必要になりますので、今が良ければ全て良いという考えは少し控えめにし、まずは自分で、ヘタでも良いから作文するという姿勢で望んでもらえたらと思います。