専務がひとつも仕事しないけど本当の仕事内容って何?「何も専務」の線引とは

専務がひとつも仕事しないけど本当の仕事内容って何?「何も専務」の線引とは

何も専務」って言葉、ご存知ですか?「役職は有るのになにもしない」という皮肉がこめられたこの言葉。
さて、あなたの職場にも「何も専務」さんはいますか?
あまり接する機会もありませんが、専務っていつも何をしているのでしょう。

専務のお仕事

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専務とは業務全般の管理をこなし、社長の補佐をする役員です。常務よりひとつ上の立場と考えるとわかりやすいでしょう。役割別に複数の専務がいることも。代表的なもので言えば「専務取締役」「専務執行役」「専務執行役員」などがあります。

出典:http://news.mynavi.jp/news/2013/10/10/219/

ようするに、「何をする」とは決まっておらず、社長の補佐だったり、仕事全般の管理をしている役職なのですね。
現場とほとんど関わりがないので、下っ端からするとなぞの役職です。「たんに偉い人」と言う認識ですよね。直接の上司や責任者は「課長」や「係長」などが多いので、現場担当でもなく、かといって一番トップでもなく、なんとも複雑なポジションです。

いわゆる「中間管理職」よりは、かなり上のポジションです。役員であれば、労災が出なかったり、残業手当がなかったりもします。「あの人働かないな…」と思っても仕方がありません。なんせ「雇われる側」ではなく、「雇う側」なのですから。
雇った人間が働いているかどうか見張っているだけでも良い訳です。

会社によっては「社長の補佐」ということで、社長と現場とつなげる役割を持つこともあります。
【現場の人の意見をまとめる→偉い人たちがそれを吸い上げる→会社の方針を変える】
この流れの中で、偉い人たちの意見をまとめるのが専務と言えるかもしれません。
なので、良い会社は、専務がしっかりと現場の意見を取り上げる会社と言えるでしょう。

専務の権力争い

「社長」「専務」「常務」の下に共通する言葉は「取締役」ですが、こちらのほうには強い意味があります。会社の責任を負い、対外的に会社を代表するという意味を持ちます。
専務や常務は会社の代表であるとともに、役員としての担当部署があったりします。営業の担当役員が専務だったり、経理の担当役員が常務だったりします。その辺を知っておけば、自分の部署において、最後の最後で責任を取る人という考えになりますね。仕事をせずに多くの給料をもらっていても、少しは許せる…かもしれません。

権力争いがおきれば、常務か専務かより、どちらの部署が優秀で、会社にとって必要不可欠かということが重要になります。
権力争いを主な仕事としている役員さんは、現場の人間からすれば無能ですよね。
社長にゴマをすったり、自分の味方を増やそうと接待にいそしんでいても、「何も専務」で間違いありません。

「何も専務」の線引き

現場の実情を知らない専務ですが、だからといって「何も専務」とは限りません。きちんと報告したことを聞いてくれて、それを社長までつなげてくれるのであれば、十分に「専務」としての役割果たしているといえるでしょう。
逆に上からの意見ばかりを、現場に伝えてくるのは「何も専務」と言えるかもしれません。現場の実情に合わない社則ができたり、無意味な会議が増えるのであれば、その可能性が高まります。

まとめ

専務がきちんと役割を果たす会社は、将来的に伸びる良い会社です。関わりがないし、何もしてないから、専務ってポジションは不要!と決め付けず、一度専務の仕事ぶりをこっそり見てみてはいかがでしょうか?
何も専務か、有能専務か、現場の立場からしっかり見極めれば、会社の今後も占うことが出来るかもしれません。

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