厄祓いの金額や年齢と正しい服装は?封筒の書き方と礼儀作法まとめ
日本には、古くから伝わる風習や慣わしがあります。その一つが「厄祓い(やくばらい)」です。「厄」とは災厄つまり災難やわざわいの事ですが、特に「厄年(やくどし)」には災厄が生じやすいとされています。 そこで今回は、「厄年」「厄祓い」に注目してみる事としました。厄年の年齢や、厄祓いの際のマナーや注意点などをご紹介致します。是非ご参考にして頂き、万全の体制で厄を乗り切って頂きたいと思います!
目次
厄年とは?
厄年は陰陽道を起源とし、平安時代に広がった風習だとされています。陰陽道とは、古代中国の「陰陽五行説」森羅万象つまり宇宙に存在する一切のものや現象は「陰と陽」「五行(木・火・土・金・水)」の組み合わせによって成り立つとする説に基づき、日本独自の発展を遂げた方術の事です。陰陽五行説と密接な関係のある天文・暦数・占術と合わさって、吉凶や禍福を占います。陰陽道に携わる陰陽師としては、映画にもなった「安倍晴明」が余りにも有名ですね! この厄年には、災いが生じやすいとされています。年齢は男女で異なりますが、一般的に見て健康面などで変化が起こりやすい年齢となっています。
厄年の年齢は?
厄年は、一般的に数え年で計算します。数え年とは、生まれた時を1歳とし元旦を迎えるごとに1歳ずつ加齢していく方法です。生まれた月に関係なく、元旦を迎えると1歳加齢する数え方となっていますね。厄年の年齢は神社仏閣によって異なる場合もありますが、一般的な厄年は次の通りとなっています。
男性の厄年
25歳・42歳(大厄)・61歳 ◆2014年(平成26年)男性の厄年◆
前厄 | 本厄 | 後厄 |
24歳
1991年 平成3年生 |
25歳
1990年 平成2年生 |
26歳
1989年 昭和64年生 |
41歳
1974年 昭和49年生 |
42歳
1973年 昭和48年生 |
43歳
1972年 昭和47年生 |
60歳
1955年 昭和30年生 |
61歳
1954年 昭和29年生 |
62歳
1953年 昭和28年生 |
女性の厄年
19歳・33歳(大厄)・37歳 ◆2014年(平成26年)女性の厄年◆
前厄 | 本厄 | 後厄 |
18歳
1997年 平成9年生 |
19歳
1996年 平成8年生 |
20歳
1995年 平成7年生 |
32歳
1983年 昭和58年生 |
33歳
1982年 昭和57年生 |
34歳
1981年 昭和56年生 |
36歳
1979年 昭和54年生 |
37歳
1978年 昭和53年生 |
38歳
1977年 昭和52年生 |
いずれの厄年も、本厄の前後1年は「前厄」(厄の前兆が現れる歳)「後厄」(厄のおそれが薄らぐ歳)とされ、3年間は注意すべきとされています。また、 厄年の中でも、男性の42歳は「死に」女性の33歳は「散々」に通じる最も警戒しなければならない歳とされていますよ。
厄祓いは、いつどこで行えば良い?
厄を逃れる方法として最もポピュラーなのが、厄祓いです。厄祓いと言っても厳密には「厄除け」「厄祓い」「厄落とし」に分別されますが、実際のところは同じ意味合いで使用されているようですね。また「厄除け」はお寺で「厄祓い」は神社で行うとする説もありますが、こちらも実際のところ神社仏閣いずれにおいても受付をしているようですよ。 ただし、それぞれの神社仏閣で厄年とする年齢が異なる場合があります。また厄年の年齢も、数え年でなく満年齢に基づいている場合もあります。いずれにせよ、厄祓いを行う際には直接お寺や神社に問い合わせる事をおススメ致します。 また、厄祓いを行う時期は大きく次の3パターンに分けられるようです。
1)元旦の初詣と一緒に厄祓い
厄年は、一般的に数え年で計算されます。数え年では元旦を迎えると同時に厄年となりますので、節目となる元旦に厄祓いを済ませる方が最も多いようですね。
2)節分に合わせて厄祓い
地域によっては、旧正月を厄年の始まりとしています。年の節目を旧正月としていますので、旧正月を迎えると厄年となります。この旧正月の日にちは、1月22日頃~2月19日頃まで毎年変わります。そこで、2月3日の節分に合わせて厄祓いするパターンも多いようです。ちなみに2014年の旧正月は1月31日、2015年の旧正月は2月19日となっていますね。
3)元旦~節分に合わせて厄祓い
一般的に厄祓いは、節分までに済ませた方が良いとされています。そのため、元旦~節分までの都合の良い日取りで厄祓いを行う方も多いようです。 基本的に厄祓いは元旦~節分の時期に行う事が一般的です。しかし、ほとんどの神社仏閣では年間を通して厄祓いの受付をしています。うっかり厄祓いを忘れていた方についても、遅すぎる事はありません。今からでも地元の神社仏閣に、問い合わせしてみましょう!
厄祓いの礼儀作法
厄祓いの日取りが決まったら、礼儀作法が気になるところです。最後に、厄祓いの際の服装や祈祷料、熨斗書きなどについてご紹介したいと思います。
厄祓いの服装について
厄祓いの際の服装については、あまりにもダラシナイ格好は問題外ですが、現在正装までは求められていないようですね。最近では普段着で臨む方もいらっしゃるようです。しかし身を引き締める意味合いにおいても、それなりのご格好で祈祷を受ける事をお勧め致します。男性の場合はスーツ・ネクタイ着用、女性の場合は、スーツやワンピースなどがそれに当たります。 服装以前の問題として、神社仏閣は不浄を大変嫌います。最低限のマナーとして、厄祓いの際には身を清め清潔である事が大前提です。また、祈祷は一人でなく複数で行う事が多いです。洋服だけでなく、靴や靴下などにも注意を払う事を忘れないようにしましょうね!
厄祓いの祈祷料・熨斗(のし)袋について
大きな神社仏閣になると、厄祓い金額が表示されている事も少なくありません。そうでない場合は、一般的に5,000円~10,000円が祈祷料の相場のようです。厄祓いの効果に影響はありませんが、最低でも5,000円以上の祈祷料をお収めする事がマナーのようです。 熨斗(のし)袋は、蝶結び・紅白の水引を準備します。神社の場合は「お初穂料」「玉串料」、お寺の場合は「お布施」と記入しましょう。
まとめ
さて今回は、厄年に伴う「厄祓い」についてご紹介致しました。日本では、平安時代から千年以上受け継がれてきた風習です。千年以上も失われる事なく引き継がれてきた伝統習慣には、やはりそれなりの意味と効果がある事でしょう。 後々後悔しないためにも、特に男性42歳・女性33歳の最も注意すべき大厄に重なる方については、きちんと「厄祓い」される事をお勧めしたいと思います!