先輩や担任の先生など目上の人に送る残暑見舞いの書き方・例文
日本の夏の風物詩の一つが『暑中見舞い』や『残暑見舞い』です。残暑見舞いが届くと夏の終わりを実感し・・・寂しくなる方も多いのではないでしょうか?
残暑見舞いで悩むのが、目上の方に送る場合の書き方でしょう。先輩や担任の先生であれば、失礼がないか気になってしまいますよね。
そこで今回は先輩や担任の先生など、目上の方に送る残暑見舞いの書き方や例文をご紹介させて頂きます。是非ご参考にして頂いて、礼儀を失さない残暑見舞いをお送り頂ければと思います!
目次
残暑見舞いの基礎知識
残暑見舞いとは?
年賀状は、冬の挨拶状です。一方『残暑見舞い』は、夏の挨拶状。残暑見舞いの目的は、厳しい暑さの中で安否を伺い、自分の近況を報告することにあります。
残暑見舞いを先輩や担任など目上の方に送ると、日頃の感謝を伝える良い機会となるでしょう。なかなか会う機会がない親戚や友人などに送れば、ご無沙汰している相手に対して、自然な形で交流を持てる絶好の機会となりますね。
残暑見舞いを送る時期とは?
残暑見舞いなどの風習のほとんどは『二十四節気(にじゅうしせっき)』に基づいています。二十四節気とは、年間の太陽の周期を24等分したもの。残暑見舞いを送る時期も、例外ではありません。
残暑見舞いを送る時期は、二十四節気の『立秋(8月7日頃)』以降となります。残暑どころか猛暑にあっても、立秋以降は残暑見舞いとしてお送りします。この残暑見舞いは、立秋から8月末までに送るのが一般的です。
暑中見舞いと残暑見舞いは両方送るべき?
暑中見舞いと残暑見舞いの違いに、悩まれる方も多いようです。ですが時期が違うだけで、送る目的は同じです。いずれも厳しい暑さの中での安否確認と、近況報告を目的としています。
目的が同じですので、例え目上の方であっても片方だけ送るようにしましょう。逆に両方送るほうが、不自然となってしまいます。
目上の人に送る残暑見舞い-具体的な書き方の前に
残暑見舞いは縦書き?横書き?
これは、特に決まりはありません。ですが手紙などの文書では「縦書き」で書く方が、よりフォーマルとなります。残暑見舞いを目上の方に送る場合には、縦書きにする方が丁寧ですね。
本文を縦書きにしたら、先方の住所や名前を記入する「表書き」も縦書きで統一しましょう。
残暑見舞いはパソコンでOK?
もちろん、手書きに越したことはありません。ですが最近では、もともと印字されている残暑見舞いのハガキも広く流通しています。パソコンからプリントアウトした残暑見舞いも主流になってきていますね。
時間がないのであれば、パソコンでもOKです。送らないよりは、パソコンで印字してでも送った方がベターです。
しかし気持ちが伝わるのは、もちろん手書きの残暑見舞いです。全て手書きするのは難しい場合には、せめて一言だけでも自筆でメッセージをしたためると良いですね。
目上の人に送る残暑見舞い-書き方
②時候のあいさつ
③相手の安否確認
④自分の近況報告
⑤相手の体調や健康を気遣う言葉
⑥日付
⑦名前
残暑を見舞うことば
通常の残暑見舞いでは「残暑お見舞い申し上げます」が一般的です。ですが目上の方に送る場合には「残暑お伺い申し上げます」とするのが礼儀となっています。
目上の方に送る残暑見舞いの場合、ここは重要なポイントとなります。恥をかかないように、是非チェックしておきましょう。
時候のあいさつ
・暦の上では秋となりましたが、相変わらず暑い日が続いております
・立秋とは名ばかりの暑い日が続いておりますが
これは通り一遍の時候のあいさつですね。注意すべき点は、いくら暑くても暦の上では秋だと言うこと。「猛暑」などでなく「残暑」や「立秋」と書き記しましょう。
相手の安否確認
・お元気でお過ごしでしょうか?
相手の安否を問いかける一文を添えます。
自分の近況報告
・我が家では…
具体的な近況報告を書き記しましょう。これは具体的であればあるほど、誠実な残暑見舞いとなります。
相手の体調や健康を気遣う言葉
・まだまだ暑さは続くようですが、どうぞご自愛下さい
最後に、お相手の体調や健康を気遣う言葉で締めくくります。
日付
・平成27年 晩夏
具体的な日付でなく、「立秋」「晩夏」などを使うのが一般的です。
名前
最後に、あなたの名前を記しましょう。
目上の人に送る残暑見舞い-例文
立秋とは名ばかりの暑い日が続いておりますが
お変わりなくお過ごしでしょうか?
我が家では長男が小学校へ入学し、慌しい日々が続いております
長女もようやく歩けるようになり、夫婦ともども慌しくも楽しい毎日を過ごしております
○○先輩は、いかがお過ごしでしょうか?
まだまだ暑さは続くようですが、どうぞご自愛下さい
平成27年 立秋
名前(○○ ○○○)
目上の人に送る残暑見舞い-最後に
さて今回は、目上の方に送る残暑見舞いの書き方や例文についてご紹介しました。目上の方に残暑見舞いを送る場合、一番のポイントは『残暑見舞い』でなく『残暑お伺い』としてお送りすることです。
決まりや定型句はありますが、お送りすること自体に大きな意味があります。是非ご参考にして頂いて、先輩や担任の先生に感謝の気持ちを伝える良い機会となれば良いですね!
・残暑見舞いの時期とお中元のお礼状書き方・例文