【保存版】正月飾りの門松、鏡餅、しめ縄の意味・飾り方や片付け方まとめ!
日本には、古来から伝わる多くの伝統的な習慣があります。それらの習慣は、ライフスタイルの変化に伴い少しずつ簡素化されてはいるようです。しかし特に田舎などでは、まだまだ伝統習慣を重んじる傾向も残っています。
そんな伝統習慣の一つが、お正月の飾りつけです。具体的には「門松」「鏡餅」「しめ縄」などの事ですね。毎年お正月時期になると、何となく飾っているご家庭も多い事でしょう。しかし、実はそれぞれに意味や飾る時期があります。
そこで今回は「正月飾り」について特集してみたいと思います。それぞれの正月飾りの意味や飾り方、飾る時期、処分方法などをご紹介致します。正月早々に大恥をかかないためにも、是非ご参考にして頂きたいと思います!
目次
正月飾り-門松
門松の由来
「門松」とは、お正月に家の入り口に立てられる一対の松の事です。この松を飾る習慣は、既に平安時代後期頃から始まったとされています。
日本では、毎年正月になると各家で年神様をお迎えして来ました。年神様とは、家内の安全や豊作を守る神様です。この神様を迎える目印となるのが「門松」です。
また日本では、常盤木に神が宿ると考えられていました。その常盤木の中でも「松」は不老長寿や繁栄の象徴とされ、おめでたい木として正月に飾る習慣が根付きました。
門松の飾り方
門松は一対になっており、年神を迎える目印として玄関に飾ります。この門松は長さの異なる3本の竹に松を束ね、梅を加える場合もありますね。この門松は、関東と関西で「竹」と「松」の高さが形が異なるようですよ。
いずれの場合も、2番目に長い竹が外側になるように置きます。
門松を飾る時期
門松を飾り始めるのは、松迎えとなる12月13日以降です。松迎えとは、正月に飾る松を山野から取って来る事です。しかし、最近ではクリスマスが終わった12月26日以降に飾り始めるのが一般的のようです。
また12月29日は「二重苦」と縁起の悪いことから、飾り始めとしては避けられています。さらに12月31日に飾る事は「一日飾り」と言って神をおろそかにしているとされています。この両日は避け、12月26日~30日の間に飾りつけを済ませてしまいましょう。
門松は、松の内である1月15日まで飾るのが本来の習慣です。しかし関東などでは1月7日に仕舞う事もあるよう。地域によって異なりますので、お住まいの地域の事情に合わせると良いですね。
参考:http://kadomatsu-japan.com/
門松の処分方法
門松は、ゴミとして出しても問題はないようです。しかしゴミに出すのは、やはり躊躇する方も多い事でしょう。
日本では1月15日に「どんど焼き」と言う行事が行われています。これは、お正月の飾りなどを清めて焼いてくれる行事です。この「どんど焼き」は、自治体や神社で行われています。後味の悪い思いをしないため、お住まいの自治体や近所の神社にお問い合わせされ「どんど焼き」で正月飾りを処分される事をお勧めしたいと思います。
正月飾り-鏡餅
鏡餅の由来
鏡餅は、年神様へのお供えものです。古来日本において鏡は3種の神器とされていました。3種の神器とは「鏡」「玉」「剣」の事です。昔、鏡は丸い形をしており神事などに用いられていました。この鏡に形が似ている事から「鏡餅」と言う名が根付いたと言われています。
鏡餅の飾り方
現在では、そのままの状態で市販されている鏡餅。基本的な鏡餅の飾りつけは、このようになっています。
参考:http://www.kagamimochi.jp/kazaru/
三方
胴の部分の3方向に穴が開き、折敷(おしき)と呼ばれるお盆がついた土台です。
裏白
シダの一種です。表裏ともに白く「清廉潔白」を表しています。また対で生えていますので、夫婦仲睦まじく相性の良い事を願う意味も込められています。
御幣
御幣には繁盛の意味があります。特に赤は、魔よけの意味があるのだそう。
橙(だいだい)
橙は「代代」とも書きます。この橙は熟しても落ちにくいため縁起の良いものとされています。また「代代」は「代々家が続く」と縁起が良いため鏡餅に使用されています。
鏡餅を飾る時期
この鏡餅は、前述の通り年神様へのお供えものです。飾る時期は早くても問題ありませんが、一般的には12月28日が最も良い日とされています。「八」は「末広がり」と言って日本で縁起の良い数字だからです。
また門松と同じ理由から、12月29日・31日は避けた方が良いようです。
鏡餅の処分方法
この鏡餅は、飾る事も大事ですが食べる事も大事です。一般的な鏡開きの日「1月11日」に供えていた餅を頂きましょう。鏡餅には年神様の力が宿っています。お供えした鏡餅を食べる事が、鏡餅の処分方法として最も大切です。
正月飾り-しめ縄
しめ縄の由来
「しめ縄」の由来は、日本神話にまで遡ります。日本民族の総氏神とされている「天照大神(あまのてらすおおみかみ)」が、天の岩戸から出た際、再び天の岩戸に戻る事のないよう「しめ縄」で戸を塞いだ事が起源とされています。
神社が「しめ縄」を張るのと同様、ここより内は神聖な区域である事を示すとともに、不浄なものが侵入してこないようにとの意味が込められています。
しめ縄の飾り方
「しめ縄」には、実に様々な種類があります。ですが、現代では市販されている「しめ縄」を飾る方が一般的でしょう。このしめ縄には厄除けの意味もあります。少し前までは「自動車」に飾られている風景も良く見かけましたが、最近ではあまり見かけませんね。このしめ縄は、玄関先や神棚に飾ります。
しめ縄を飾る時期
しめ縄は門松と同じく、松迎えの12月13日以降に飾ります。しかし現在では門松などと同様にクリスマス過ぎの12月26日以降に飾るのが一般的となっています。門松や鏡餅と同様の理由から、12月29日と12月31日に飾るのは避けると良いようです。
しめ縄の処分方法
しめ縄も門松と同じく、ゴミとして出しても問題はありません。しかし門松と同じく「どんど焼き」で焼いて頂くのがベストです。
さて今回は、正月飾りの代表「門松」「鏡餅」「しめ縄」について特集してみました。これらの正月飾りには、それぞれの意味や時期があります。是非ご参考にし準備万端に正月を迎えられ、気持ちの良い年明けとなって頂ければと思います!