【肩・脇】身体の慣用句とその使い方・例文パート2
「肩・脇」を使った慣用句パート2です。パート1でまとめたもののプレイバックと言った感じで、大体が似たような意味の慣用句になると思いますので、覚えるのはそんなに難しくはないはず。
というわけで、さっそく見ていきましょう。
「肩・脇」を使った慣用句
肩が怒る
「肩が怒る」は肩が高く張っている、いわゆるいかり肩のことですが、肩幅が広くなるとか、得意げな気持ちになるといった意味がメインで使われる慣用句ですね。肩が怒るほど得意げな気持ちになってみたいものです。
肩が張る
これは「肩が怒る」と「肩が凝る」の両方の意味をもつ慣用句ですね。どっちの意味で使われているのかは文脈から読み取らなければいけません。また、自分が使う時もどちらの意味で使うのかを文脈からわかるようにしておく必要があるでしょう。よく使われるのは「肩が凝る」という意味の方です。
肩にかかる
何かしらの役職などにおける責任や義務といったものを負う状態のことを「肩にかかる」と表現します。「双肩に担う」ほどではないものの、ある程度は重要なことに対して使うと良いでしょう。
肩を叩く
よく孫が祖父母の肩凝りをほぐすために肩叩きをすることがありますよね。「肩を叩く」はそのような意味があるとともに、上司が部下に対して退職を勧めるという意味もあります。
ぽんと肩を叩いて、一瞬フレンドリーな気持ちにさせてから頼みにくいことを頼むことが多く、とりわけ退職を促す時に使われる手法ですね。退職させられるのは嫌ですが、それはそれで人生のターニングポイントとなりそうですので切り替えせることも時には必要です。
肩を抜く
今まで背負ってきた責任や義務・負担などから逃れることを「肩を抜く」といいます。「肩の荷が下りる」と使い所はほぼ同じですね。「肩の荷が下りる」は時限的に責任がなくなるときによく使うのに対し、「肩を抜く」は自分から責任などを逃れるよう行動することとして使われるものと思われます。
肩を張る
肩を前後させてオラオラと歩いている人ってたまにいますよね。あのように威勢のある態度を示していることを「肩を張る」と言います。いばるという意味も。
肩を張って粋がるのも別に良いのですが、後々気づくんですよ、別にそんなことする必要ないって。
肩揚げを下ろす
「肩揚げ」とは子供の着物の肩ゆきの長さを調節するためにとった揚げの部分のこと。簡単に言えば、着物が大きいから長さ調節してたということですね。で、その「肩揚げを下ろす」の意味としては丈を長くするとなります。また、そこから転じて女の子が成人する、という意味も。
肩背苦し
「肩背」は肩や背中という意味。「肩背苦し」は現在ではほぼ使われない慣用句で、気が滅入るという意味になります。字面だけでは想像出来ない慣用句ですので使い所も難しいですね。
肩身を窄める(かたみをすぼめる)
「肩身を窄める」は「肩をすぼめる」や「肩身が狭い」と同じく、居心地が悪いとか世間に対して面目が立たない、という意味で使われます。
半肩担ぐ
「半肩」は文字通り片方の肩という意味で、「半肩担ぐ」は一緒に物事をする仲間に力添えをするという意味になります。
脇目も振らず
気持ちが別のところに行ったりすることなく、一つのことに熱中するさまのことを「脇目も振らず」と表現しますね。集中してできれば物事を極めるのはそう難しくは無いと思うのですが、大人になると一つのことに集中するのがなかなか難しくなるものです。
脇が甘い
注意しなかったために、つけこまれたり不意をつかれることってありますよね。そういった意味で「脇が甘い」はよく使われます。相撲においては脇の締め付けが弱く相手が有利になってしまうことを意味する言葉ですね。一般的には前者の意味で使われるのがほとんどです。
脇を詰める
「脇を詰める」は子供の頃に開けておいた着物の袖の脇下部分を縫って塞ぐこと、そしてそこから転じて元服するという意味になります。「肩揚げを下ろす」の男の子バージョンと思っておけばいいかと。
脇を塞ぐ
これは上記の「脇を詰める」と同じ意味になります。
まとめ
はい、というわけで、「肩・脇」に関する慣用句パート2をまとめました。ほとんどが一度は使ったことがあるとか、見たことがあるというものでしたね。使い勝手が良くて汎用性が高い言葉って、何かしら文章を書いている時に無性に使いたくなってくるもの。
肩に関する慣用句もきっと使えるタイミングがあるはずなので、バシバシ使っていってみてくださいね。