【肩・脇】身体の慣用句とその使い方・例文パート1
今回は「肩・脇」を使った慣用句をまとめていきます。見ていけばわかりますが、何かしらを支えたり、感情表現として使える慣用句が結構あります。一度は見たことのあるものばかりだと思いますので、ちょっと目を通すだけでも自分の文章ですぐ使えるはず。
というわけで、早速見てきましょう!
目次
「肩・脇」を使った慣用句
肩が凝る
「肩が凝る」は肩の筋肉のこわばりによって重苦しくなることを指す言葉。「肩が張る」とも。「肩凝り」として日常用語になっていますよね。緊張させられるという意味もあります。
2015年の国民生活調査では女性が悩まされている症状の1位(男性は2位)となっています。原因は諸説ありますが、確定的な治療法が無い症状なんだとか。
肩すかしを食う
「肩すかし」とは、相撲において相手が迫ってきたところで身をかわし、相手の肩をはたき引き落とす技ですね。そこから転じて、意気込んだ相手をうまくかわし、努力を無駄に終わらせることという意味。これが「肩すかしを食らわせる」ですね。逆に相手に攻撃などを行おうと意気込んでいたものの、上手くかわされ無駄に終わってしまうことを「肩すかしを食う(または食らう)」といいます。
肩で息をする
激しい運動をすると息が上がってしまいますよね。そういった時に使われるのが「肩で息をする」です。運動不足の解消にと久々にランニングをするとものすごくきつくて、上下に方を動かし荒い呼吸になってしまうことはありがちな話ですね。肩で息をするほどの運動は結構つらいので、そうならないようなペース配分が大事だったりします。
肩で風を切る
肩を高く上げて得意げに歩くさまのことを、「肩で風を切る」といいます。自分に自信を持ち堂々と歩いているような状態のことを想像すると分かりやすいですね。
肩の荷が下りる
何かしらの役所などに付いていた人が、責任や負担がなくなって気分的に楽になることを「肩の荷が下りる」といいますね。大変な仕事をしていた人ならさぞかし気持ちが軽くなることでしょう。
肩肘張る
意気込んで力むさまを「肩肘張る」と表現しますね。ただどちらかと言うと「肩肘張らず」などと打ち消しの意味で使われることが多いのですが、気のせいでしょうか。
肩身が狭い
居心地が悪い状態や、世間に対して面目が立たず引け目を感じる状態のことを「肩身が狭い」と言いますね。例えば、オリンピックに出場したのにメダルを獲得できなかった選手なんかはきっと肩身が狭い思いをしていると思います。
肩身が広い
「肩身が狭い」とは逆で、「肩身が広い」は世間に対して誇らしく感じたり面目が立つ状態のことを言います。しかしこの慣用句を使っていることを見たことが無いですね…。
肩を怒らす
「肩を怒らす」とは、肩をいかり肩にし威圧的な態度をとることを指します。
肩を入れる
「肩入れする」などとしてよく使われる「肩を入れる」ですが、人をひいきしたり後援する、肩をもつ、などの意味があります。実力者が気に入っている人に対して行うケースが多いように思いますね。
肩を落とす
気落ちしてしょぼんとするとき、誰しもあるでしょう。そんな落胆した様をあらわすのが「肩を落とす」という慣用句ですね。
肩を貸す
怪我をした人や病人を助けるために、肩につかまらせて支えるという意味があるのが「肩を貸す」ですね。もう一つの意味としては、手助けする、後援するとなります。どちらの意味でもよく使われる慣用句なので、覚えておいて損はありません。
肩を竦める(かたをすくめる)
両方の肩をちぢこめる動作を「肩を竦める」といいます。呆れてどうしようもないという時に使う慣用句で、ジェスチャーとしても使われます。
肩を窄める(すぼめる)
両肩を縮める動作のことを「肩をすぼめる」といいますね。動作としては「肩を竦める」と似ていますが、こちらは寒さで肩を縮めたり肩身が狭く感じられる時に使います。
双肩に担う(そうけんにになう)
重要な役割を担うときに「双肩に担う」と表現することがあります。肩の荷程度のものでなく、より重要で思い責任を引き受ける場合に使うといいでしょう。
まとめ
今回は「肩・脇」を使った慣用句ということでしたが、見たことがあるものがほとんどだったのではないかと思います。何かしらを支えるといった意味で使われる慣用句が多いので、「肩」って情に厚い部分かなにかとちょっとおもしろく感じます。
実用的かつ汎用性が高いのも特徴なので、使えそうなものがあれば遠慮なく使ってみることをおすすめします。