40代女性に多い更年期障害の症状と対策方法とチェック方法まとめ

40代女性に多い更年期障害の症状と対策方法とチェック方法まとめ

最近肩こりが酷くなってきたな、イライラするな、と思うようになってきたあなた。もしかすると更年期に入ったのかも知れません。

更年期とは女性特有の期間で、いつ頃のことをいうのかには個人差もありますが、一般的には40代後半から50代前半にかけてを指します。この頃になると卵巣の機能が低下してくるため、様々な症状が出てきます。さらにこの症状が日常生活に支障をきたすほど酷い場合は更年期障害と呼ばれます。

今回はそんな辛い症状とその対策方法をまとめましたので参考に見てみてください。

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更年期とは

参考リンク:http://eonet.jp/health/doctor/column22_1.html
更年期とは先ほども述べましたが、卵巣の働きが終わる、つまり閉経を挟んだ10年ほどのことを言います。この時期になると卵巣が役目を終えて機能が低下してきますので、卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)も必然的に少なくなっていきます。

卵胞ホルモンが減少すると脳は体のバランスを維持するためにホルモン分泌を促進させようと指令を出してくれるのですが、これが強すぎても自律神経の乱れとなって体調不良を引き起こします。

また、卵巣は衰えていくとだんだん小さくなっていくので、卵子の排出がしにくくなり月経の周期も乱れるようになります。また多量の出血がみられることもあります。因みに最終月経から1年月経が来なくなると閉経とみなします。

更年期障害の症状って?

参考リンク:http://www.toyu-pharmacy.com/page0129.html
最も多くみられるのが肩こりや腰痛と言った関節痛です。これは卵胞ホルモンの減少により引き起こされる症状のひとつです。
また、皮膚の乾燥やかゆみなどもホルモンの減少により起こります。症状はありませんが動脈硬化や骨粗鬆症のリスクも高まります。

自律神経は主に血管・心機能・呼吸器の働きを支配していますからこれらが乱れることによってほてりや発汗、動悸、息切れなどが起こるようになります。指先など末端部への血液の巡りが悪いと冷えの症状も現れます。また泌尿器系も自律神経が関与していますので頻尿や失禁と言った症状が現れることもあります。

これらの症状はストレスを抱えている人ほど出やすくなります。実は少量ではありますが、卵巣の他に副腎という部位でも性ホルモンは分泌されており、これは男女ともに同量です。本来であれば、卵巣の機能が低下しても最低限のホルモンはこの副腎から分泌されますが、ストレスがかかると作ることが出来なくなってしまうのです。

よってストレスを軽減し、副腎を回復させる必要が出てきます。

更年期障害と似た症状の疾患に要注意

案外見落とされがちな骨粗鬆症

卵胞ホルモンの低下によって、体調の変化には表れない症状があります。それが骨密度の低下で、骨折のリスクを増加させます。

卵胞ホルモンは女性の方が多いですが男女ともに存在します。これらは骨を作る細胞を増やし、骨を壊す細胞を減らす働きをしています。また、ビタミンDをカルシウム吸収に必要な活性型にさせるのも卵胞ホルモンです。(因みに男性は精巣で男性ホルモンを作りますが、このホルモンの一部が変化して卵胞ホルモンになります。)

女性の場合、卵巣から分泌されるホルモンが今までその役割をしていたので卵巣の機能が低下するごとに

カルシウムの摂取はもちろん、カルシウム吸収に欠かせないビタミンDも積極的に取り入れるようにしましょう。カルシウムは乳製品や大豆製品に多く含まれ、ビタミンDは鮭やサンマ、しいたけなどに多く含まれます。同時に摂取することで効果も大きくなるでしょう。

更年期障害かチェックしよう

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ここまで更年期障害の症状を見てきましたが、普段から起こるような症状も多く、果たしてこれは本当に更年期障害なのかと悩んでしまいますね。そんな人は下の項目で簡単にチェックをしてみて下さい。当てはまる割合で更年期障害の可能性を判定することが出来ます。

更年期障害チェックリスト

よく頭痛やめまいがする
汗をかきやすく、のぼせる、ほてる
記憶力や判断力の衰えを感じる
すぐにイライラする、憂うつになる
よく眠れない
耳鳴りがする
疲れやすい
動悸、息切れがする
吐き気がしたり、おなかに痛みがある
肩こり、腰痛、背骨の痛みがある
手足、関節にしびれや痛みがある
手足が冷える
便秘や下痢になる
尿が近く、尿失禁や排尿痛がある
性交痛がある
肌がカサカサする、かゆみがある

出典:http://www.kobayashi.co.jp/brand/inochinohaha/hahaa/self.html

以上の16項目のうち、7つ以上当てはまる人は更年期障害の可能性があるそうです。

ただ、7つ未満だからと言って放っておくと、骨粗鬆症や動脈硬化など別の疾患が隠れている恐れもありますので少しでも気になる症状が出ているようであればすぐに病院で検査を受けて下さいね。

更年期障害の対策方法

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食事をきちんと摂ることも大切です。特に卵胞ホルモンと近い働きをするイソフラボンなどは積極的に摂取するようにしましょう。イソフラボンは大豆に多く含まれています。

特につらい症状には対症療法がとられます。不眠なら睡眠薬と言ったようにその症状を緩和することを目的とします。

漢方薬は同じような効能のものが数多くありますが、個人の体質によってそれぞれ相性があります。有名なものは芍薬(シャクヤク)で、卵胞ホルモンの分泌を助けます。実際に服用する場合は医師や薬剤師に相談すると良いでしょう。

漢方に関する情報は以下の記事にも掲載しているので、合わせてご覧ください。

また人工的にホルモンを補充するホルモン補充療法という治療法もあります。リスクもあるので医師の説明をしっかり聞きましょう。

さて、いかがだったでしょうか。
更年期障害を乗り越えるのは簡単なことではありません。ですが、きちんとした対策をとることで辛さを緩和することは可能です。更年期障害を克服して楽しい40代50代を過ごせるようがんばりましょう。

書いた人

ひよっこ
BUMP OF CHICKENが大好きないわゆるロキノン厨。性格はのんびりかつ超ポジティブなため逆境に出会ってもいつの間にか逆境と思わなくなっているタイプ。ゆえに反省時間が短いため成長は遅め。座右の銘は「だって人間だもん」。

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