父の日っていつだっけ?実は泣ける父の日の意味と由来
父の日とは、父を労い感謝を表す日。母の日ほどメジャーでないですが…1年に一度くらいは、お父さんも労ってあげたいものですね。
実は、父の日には由来があるんです。由来を知ると、今までと違った気持ちで父の日を迎える事でしょう。
そこで今回は『父の日の意味と由来』をご紹介したいと思います。母の日はカーネーションだけど、父の日は?そんな疑問にもお答え致しますね。最後までお読み頂いて、父の日の豆知識を増やしてみて下さい!
目次
父の日っていつなの?
母の日だけでなく、父の日も世界中にあります。日付や習慣は、国ごとに違うんです。そこで、まずは各国の父の日をご紹介してみましょう。
日本の父の日はいつ
日本における父の日は、日付に関係なく『6月の第3日曜日』です。
6月の第3日曜日を父の日としている国が、世界の大多数を占めています。アメリカ・中国・イギリス・フランス・インド・メキシコなどでも、日本と同じく『6月の第3日曜日』が父の日となっています。
各国の父の日はいつ?
ロシアでは、軍人や功労軍人に感謝を表す『祖国防衛者の日』が父の日と同じような役割を果たしています。
イタリアなどでは、キリストの養父ヨセフの日を父の日としています。ドイツの父の日も、キリスト教に由来していますね。
台湾語で父は『パパ』。8月8日は、この発音に由来しているようです。オーストラリアやニュージーランドの父の日は、9月第1日曜日。母の日は日本と同じ5月第2日曜日ですが、父の日は異なります。これには諸説ありますが、明確な理由はないようですね。
タイの父の日は、タイ国王ラーマ9世の誕生日である12月5日。ちなみにタイの母の日は、ラーマ9世の王妃・シリキット王妃の誕生日である8月12日となっています。
父の日の由来とは?
父の日も、母の日同様アメリカに由来しています。そこで、アメリカと日本における父の日の由来をご紹介したいと思います。
父の日の始まり
父の日の起源は、20世紀初頭に遡ります。1909年、アメリカの女性『ソノラ・スマート・ドット(ジョン・ブルース・ドット)』が、亡き父『ウィリアム・ジャクソン・スマート』を讃えるために礼拝を依頼したのが始まりだと言われています。
当時、アメリカでは母の日が浸透しつつありました。そこでソノラは、母の日と同じく『父に感謝する日』を設けるよう牧師教会へ嘆願したのです。
ウィリアム・ジャクソン・スマートとは?
ソノラの父・ウィリアムは軍曹でした。ウィリアムは当然、アメリカを二分する『南北戦争』に北軍として召集されます。夫が戦場で戦う間、ウィリアムの妻は女手一つで家族を養い支えました。
終戦後の1865年、ウィリアムは無事復員します。しかしウィリアムの妻は、過労が原因で間もなくこの世を去ってしまうのです。
妻を亡くしたウィリアムには、5人の男の子と1人の女の子(ソノラ)が残されました。ウィリアムは再婚する事なく、子供たちを男手一つで育て上げます。そして子供たちが無事成人すると、ウィリアムも安心したようにこの世を去ってしまうのです。
アメリカで父の日が制定
男手一つで育ててくれた父を讃えるため、1909年ソノラは牧師教会へ『父の日』の制定を嘆願します。その翌年の1910年、アメリカ・スポケーンで初めて『父の日の祝典』が開催されました。ソノラはウィリアムの誕生日である6月5日に執り行いたかったようですが、準備が間に合わなかったのか1910年6月19日に開催されました。
アメリカで父の日が浸透したのは、それから6年後の1916年。当時の大統領ウッドロー・ウィルソンが、スポケーンの父の日の祝典で演説をしたのがきっかけです。1966年には、当時の大統領リンドン・ジョンソンが大統領告示を発し『6月の第3日曜日』を父の日と定めます。
そして、父の日が正式に制定されたのが1972年。第37代大統領リチャード・ニクソンが、6月第3日曜日を『父の日』として正式に制定しました。
日本での父の日は?
日本で父の日が一般的となったのは、1980年代からです。1980年に、日本で『日本ファーザーズ・デイ委員会』が結成されました。この団体は、父の日を浸透すべくキャンペーンを展開します。
1982年には『ベスト・ファーザー賞』を選ぶなど、父の日は徐々に浸透して行きました。ただし日本の父の日は、デパートなどの販売戦略だとする見方もあるようですね。
父の日の花は?
母の日の花は、カーネーション。父の日の花は、バラだとされています。何故、父の日にバラなのでしょうか?次に、父の日の象徴・バラについてご紹介したいと思います。
なぜ父の日にバラ?
父の日にバラを贈るのは、ソノラが父の墓前に白いバラを供えたからだと言われています。カーネーションと同じように、生きている父には『赤いバラ』亡くなった父には『白いバラ』を贈る事が定着して行きました。
なぜ黄色のバラ?
日本で父の日と言えば、何故か黄色いバラが定着しています。それも『日本ファーザーズ・デイ委員会』によるキャンペーンの影響が大きいかも知れません。
日本ファーザーズ・デイ委員会は、1982年から『父の日黄色いリボンキャンペーン』を開催しています。私達が良く知っている『ベストファーザー賞』の正式名称は『ベスト・ファーザー イエローリボン賞』。イエローを、父の日のイメージカラーとして提唱しています。
イエローは、幸福の象徴だと言われています。見た目も華やかなので、父の日に相応しい色かも知れませんね!
最後に
さて今回は『父の日の意味や由来』をご紹介致しました。父の日の花が『バラ』である意味や日本で黄色いバラが贈られる理由も、ご理解頂けたのではないでしょうか?
毎年父の日をスルーしている方も、今年は思い切って黄色いバラを贈ってみては?きっと、思った以上に喜ばれるに違いありませんよ♪