W杯準々決勝 ドイツvsフランス。注目のヨーロッパ対決!僅差の決定力でドイツが1-0勝利!
ドイツ 1 - 0 フランス
ゴール
前半13分 マッツ・フンメルス(ドイツ)
イエローカード
サミ・ケディラ(ドイツ)
バスティアン・シュバインシュタイガー(ドイツ)
試合総評
フランスのエースストライカーがボ~ッっとし過ぎ
ドイツは、FWクローゼ(代表出場132試合・69得点)、MFシュバインシュタイガー(代表出場102試合・23得点)の両ベテランを今大会初の先発起用。攻撃重視の布陣で臨んだ。
序盤からドイツはボールのつながりが非常に良く、ゴール前まできっちりと運び、隙をついてのカウンターも効果を上げていた。
縦横のパスを確実につないで時間をかけて攻める。
いるだけでチームの士気を上げる男、クローゼ。
対するフランスはボールを奪うこともままならずあたふたした雰囲気。
しかし、徐々にフランスもディフェンスの隙をつき、カウンターからゴール前まで持ち込む場面が増えていく。
前半13分、敵陣内でフリーキックを得たドイツ。そして、クロースのコース・高さとも的確なクロスがゴール目前に上がる。それを難しい体勢からフンメルスが頭で合わせてゴール。
攻撃布陣が的中したドイツが先制点を挙げる。
1点を先制したドイツだったが、それまでのペースは崩さずにじっくりと攻める。
前半23分、ドイツが敵ペナルティエリア内で狭いパスをつなぎいてクローゼへ、しかし倒されてシュートには至らず。
完全に引き倒されていて、これはファールの気がしたが、主審の位置が悪くノーファールの判定。
フランスのチャンスは前半33分、完全にディフェンスの裏をついた縦パスからあっという間にゴール前へ。
これをバルブエナがシュートするもはじかれ、こぼれ球をベンゼマがへなちょこシュート。
この時思った。ベンゼマは集中できていない。フランス年間最優秀選手賞の片鱗すらなかった。
真っ向勝負ではドイツディフェンス陣を破れないとの判断からか、相手の裏をついて一気に攻める作戦に出ていたフランス。
ようやく地に足が着いてきたころに決定的なチャンスが何度も訪れる。が、得点源であるベンゼマが集中力を欠いており、得点にならない。
ここで前半終了。
しかし終わってみれば、ポゼッションはほぼ互角。シュート数に至ってはドイツが2に対してフランスが7。すでにここで決定力の差が出ている。
当たり前だけど、「惜しい」では勝てない
両チームメンバー交代なしで迎えた後半。
お互いにいい形での得点チャンスが増えてくる。
時間が経つにつれてフランスのチャンスが増えてきて、前半とは対照的な試合展開になってきた。
しかし、相変わらず決定力に欠けるフランスは得点できず、ドイツも同じく決定機を逃しっぱなし。
この試合、決めるべき場面で決められなかったシュールレ。次戦に影響がでなければいいが…
お互い得点を得られないまま迎えた後半24分、まずドイツが動いてFWクローゼからFWシュールレに交代。
後半27分、フランスはまずDFサコをDFコシエルニーに代えて守備を固め、MFカバイエをFWレミーに代えて攻撃態勢に入る。
その後フランスはさらに攻めまくり、何度もゴール目前まで迫るが、ドイツのディフェンスがギリギリのところで踏ん張りを見せる。
とにかく決められないフランス。最後の最後48:45に最後にして最大のチャンスが訪れる。
ペナルティエリア内でベンゼマが一人抜け出し、左サイドから絶好の位置で左足でシュート!…しかしGKノイアーがセーブして勝負アリ。
実力は互角、本当にわずかな差が勝敗を分けた
この試合でよくわかったのは、フランスの、というよりもベンゼマのスロースターターぶりである。
寝起きか!?と思わせるほどボ~ッっとしていて、決まるものも決まらない。
そして、チーム全体の決定力のなさ。日本代表のギリシャ戦やコートジボワール戦を思い出したほど決められない。
改めてリベリー(左)の存在の大きさを感じた。ベンゼマ(右)には荷が重かったか。
ベンゼマ一人の責任とは思わないけど、自分の仕事しないとね。
ついでにドイツも決定力はなかった。しかし、紙一重の差で1点取った。それが勝因。
これでドイツが南米大会初のワールドカップ王者に向けて一歩前進した。
次戦はブラジルがきてもコロンビアがきても、おもしろい試合になるだろう。(たぶんブラジル)