日本代表に奇跡はなかった…コロンビアに1-4で敗戦。前半同点で折り返すも後半の猛攻を防げず。
日本 1 - 4 コロンビア(Gr.C)
試合終了
ゴール
前半16分 フアン・クアドラード【PK】(コロンビア)
前半+1分 岡崎(日本)
後半10分 ジャクソン・マルティネス(コロンビア)
後半37分 ジャクソン・マルティネス(コロンビア)
後半44分 ハメス・ロドリゲス(コロンビア)
メンバーを落としたコロンビアを落とせず
この試合、コロンビア代表はベストメンバーから8人を入れ替えて臨んだ。サンチェス、ハメス・ロドリゲス、グティエレスが不在となり日本には願ってもない好条件。
序盤から気になったのは、日本のディフェンスが引き気味でコロンビアに楽なパス回しを許していたこと。
これでは奪ってからの攻勢が遅くなってしまう。不安。
しかし、日本の縦パスはつながりがよく、非常に精度も高い。そして、右と左にバランスよく展開されており、攻撃のバリエーションも多彩になっていて全体の流れもよかった。
なんか違うんだよなぁ…吉田。
そんな中の前半13分、コロンビア陣内での競り合い後、吉田が倒れ込みファールを主審にアピールして試合を止める。この男は何やってんだろう。
たいしたファールでもなかったし、それまであった日本ボールのせっかくのいい流れがこれで止まる。全部台無し。
相手は勝っても負けても引き分けでも、無事に試合が終わればいい余裕の状態。そんな相手との試合では時間と流れを大切にしなければ勝てないよ。
前半13分、内田、長谷部が立て続けにミドルを放ち、決まりはしなかったがいい感じだった。日本に必要なのはシュートを打つことで相手の警戒心を高めることだからね。
そして前半15分、今野が相手ペナルティエリア内でファールしてPKを与える。
コロンビアMF・クアドラードがこれを決めて1点先制される。
その後はボールを奪ってからの展開がうまくいかない場面が多く、選手たちの動きがばらばらだった。
しかし!前半終了間際のAT1分、本田が右サイドからゴール前に絶妙なクロス。これを岡崎が押し込み同点。
前半をリードされて折り返すのと同点で折り返すは非常に大きな違い。これは意味のある1点だった。
H・ロドリゲスの見えない圧力にやられた後半
後半に入りコロンビアはチームの要となるハメス・ロドリゲスを投入。前半同点にされたことが影響してのことだったのではないだろうか。
後半の日本は何度もチャンスを生み出すが、ここでも決定力がない。得点にならない。
やはりタダモノではない、ハメス。
とにかくチームとしての動きが連動できていない。個々の選手の動きと考えが一致していないのは一目瞭然だった。
そんな中で仕方ないから遠めのミドルシュートを重ねることになる。
後半16分、青山に代えて山口投入。22分、柿谷投入。
しかし流れは変わらず、両チームともに選手たちの足も止まりがちになり、縦へのつながりも悪くなってくる。
攻撃に重点を置いているからある程度カウンターのリスクは仕方ないが、それにしてもやられすぎていた。
ハメス・ロドリゲスに気を取られるあまり、他の選手のチェックすらいけていない。
後半39分、清武投入。遅すぎ。ザックさんは、今さらどうしろっていうのか。
しかも入れ替えたのが香川。ここは大久保でしょ?試合ちゃんと見てるのか疑問になるほど疑問。
なぜ日本は勝てなかったのか
3試合ともに「組織として機能していなかったから」これにつきると思う。あと監督采配ね。
選手個人の能力は他の国と比較してもそんなに差はなかったはず。グループCに関しては、むしろ高かったように思う。
そこで大事なのは組織としての連動性である。
いい例はドイツやアメリカ。そして悪い例はポルトガル。
岡田さんの再就任もアリだと思う。
選手の能力を生かせるのはチーム力であり、個人の能力はその次にくる。どんなチームでも同じように活躍できる選手はいない。
ドイツやアメリカは連動性が非常に高く、選手たちが戦術をよく理解できている。一方のポルトガルはC・ロナウドという絶対的エースへの依存体質が強く、チームが二の次になっている。
これには監督との相性もあると思うが、ザッケローニは不適格。ザッケローニの監督としての力に問題があるとは思わないけど、日本のサッカーとはなんかズレてる。
今後4年間の間で、狭いポジションだけの連動性だけでなく、控え選手を含めて、FWからGKまですべての選手が連動するシステムを構築する必要があると思う。
ドイツがどんな国際大会でも安定した強さを見せるのは、いつの時代でも、どんなに選手が入れ替わってもこの部分が徹底されているからではないだろうか。
日本も大いに見習うべきものがあるはずだ。
さんざんな結果に終わった日本の敗退は本当に残念だけど、全員が勝利に向かって一生懸命に努力して結果を求めていたことは確か。
逆に考えると4年間でどんな成長を遂げ、ロシアワールドカップでどんな結果を見せてくれるのか、非常に楽しみである。伸びしろは大きいということだからね。
個人的にロシアは行ってみたい国なので、是非4年後のワールドカップで輝いた姿を見せてほしい。
がんばれ!ニッポン!!