子供を兄弟姉妹で比べると将来大変なことに!?些細な事でも親が気をつけるべきこと

子供を兄弟姉妹で比べると将来大変なことに!?些細な事でも親が気をつけるべきこと

たくさんのお子さんを育てていると、どうしても、同じ自分が産んだ兄弟姉妹であっても、勉強やスポーツの出来不出来で比較することがあったりしますよね。
でも、その親による兄弟姉妹間での比較が子供の将来に多大なる影響を与えることがあるのです!

そこで、ここでは子供を兄弟姉妹で比べると将来どんな大変なことが起こるのか、また、些細な比較であっても親が気を付けるべきことについて解説させて頂きたいと思います。

ちょっとしたことで自分の子供を兄弟姉妹で比べてしまうことがあるけれど、そんなことをすると将来どんな影響があるのか、また、親としては兄弟姉妹を育てるときにどのようなことに気をつけたらよいのか知っておきたい方は、ぜひ、以下の記事を読んでみてくださいね。

子供を兄弟姉妹で比較すると将来どうなるの?

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平等に考えたいけど考えられない親の思考

たくさんの子供を育てていると、親は知らず知らずのうちに兄弟姉妹間で比較するような発言を行っていることが多いようです。
直接子供に対して「どうしてお兄ちゃんは○○はできるのにあんたは出来ないの!」とか「○○はしっかり出来てるのにお兄ちゃんのあなたがこれをできないの?」なんて言っていないという自信はありますか?

ママ友や先生に対しても我が子がそばにいる状況で「お兄ちゃんはしっかりして、勉強もできるしお手伝いも率先してくれるのに、弟は甘やかせすぎたのか、まったくお手伝いはしないし、だらしなくて困っているのですよ」とか、「妹はまじめでなんでも自分のことは自分でできるので、本当に手がかからなくて助かるのだけれど、お兄ちゃんは私が何もかもやらないといけないので手がかかってしょうがないの」などのように、兄弟姉妹を比較して他方ほめ、他方をけなしていることはないと言い切れるでしょうか?

こういう兄弟間の比較のお話は、他人であっても聞かされているほうは辛いと思います。

でも、担任の先生や友達、近所の人などに自分の子供のことを話すときに兄弟姉妹で比較するような発言をしてしまうのはどうしてなのでしょうか?

それは、いつも自分の子供のことを知らず知らずに頭の中で比較しているからなのです!

最悪の場合、兄弟間での嫉妬や親への憎しみに繋がることも

さらに、他人に話すだけでなく、自分の子供たちに対しても、直接兄弟姉妹間の出来不出来を比較しながら「もっとお兄ちゃんのようにしっかりしなさい!」とか、「妹は学校でのテストの点が良いのに、兄であるあなたときたら!」などと比較しながら叱っていたりしていないでしょうか?

また、ほめるときも、「弟はだらしないのに、兄であるあなたはしっかりして偉いね」とか、「お姉ちゃんは成績が悪いのに、妹であるあなたは勉強ができて偉いわ」など比較していたりしないでしょうか?

このように兄弟姉妹間で比べるような発言をしていると兄弟間に禍根が生まれます。
比較して叱られると叱られたほうは比較対象にされた兄弟姉妹を恨みますし、比較してほめられたほうは、比較対象になった兄弟姉妹をさげすみます。

親のそのような兄弟姉妹間の出来不出来を常に比較するような態度や言動が続くと、子供は自分への親の愛を比較するようになります

なので、比較され叱られた子供は親に愛されていないのではないかと不安になります。
そのことが、ほかの兄弟とのいさかいに発展する原因となるのです!

子供たちが大きくなっても兄弟姉妹それぞれ仲良くやっていくためには、親は自分の子供を兄弟姉妹で比較するような言動や行動は慎まねばならないのです。

ちなみに、兄弟間での敵対心のことを心理学用語でカイン・コンプレックスと呼び、親の愛を受けられずに育ったと思い込むことにつながります。

消えない劣等感と嫉妬心を背負って生きる大人に…

このカイン・コンプレックスのやっかいなところは、大人になっても「自分は愛を与えられずに育った」と思い込んでしまうこと。また、それによりなんとしても他人を出しぬいてやりたいという歪んだ願望をもつようになりかねません

普通に考えれば他人を出し抜くというのは社会的には競争力がつくタフな性格とも言えますが、その根底には強烈な承認欲求があります。

なぜ自分が認められず他人ばかりがちやほやされているのか、という強い嫉妬心や劣等感を抱きながらも、他人に認められたいという真逆の心を持つようになり、自分でもその自己矛盾に気づいて悩みを抱えてしまうことになるのです。

それは精神的に成長すればどうにかなるというケースもあれば、ずっと根底に根付いて消えないということもあります。
こころの問題は子供の頃どのような愛され方をしたのか、で起こることが多いです。

子供にたいして平等に接することは難しいですし、それは正しいです。
ですが比較をしない接し方はできるはずですし、「お兄ちゃんと比べてあんたはダメ」といった評価の仕方は「自分のことは嫌いでどうでもいいのかな・・・」と兄弟姉妹に対する劣等感を植え付けることにしかなりません。

子供にとって与えてプラスになるのは、比較ではなく個別の愛情です。
子供だってそれぞれいいところも悪いところもありますし、比較したくなる気持ちもあるでしょう。

しかし、変えたくても変えられないものに対して比較評価してなんになるのでしょうか?
親は子供に対して常に一対一で向かい合うことが大事。そこに別の人を挟むのはナンセンスということなのです。

まとめ

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自分の子供たちが、兄弟姉妹みんな大きくなっても仲良くやっていくために親が気を付けるべき点は、兄弟姉妹で比べるような言動や行動は慎み、兄弟姉妹それぞれを尊重しながら育てるという点です。

お兄ちゃんだから・・・とか、お姉ちゃんだから・・・とか、弟だから、妹だからと言った発言をしたり、兄弟姉妹間で勉強や運動などの出来不出来を比較し、叱ったりすると、叱られた子は親の愛情を疑うようになり、比較対象になった兄弟姉妹を恨むようになってしまいます!

大きくなって自分の子供たちが、兄弟姉妹協力しながら仲良くやっていくために、自分の子供たちを育てるときは、どの子も年長、年少、男女、勉強や運動に出来不出来などで比較せず、それぞれを同じように尊重しながら育てるようにしましょうね。

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