初心者が富士山登山にかかる時間・登山料・装備まとめ!日帰りツアーもアリ!?

初心者が富士山登山にかかる時間・登山料・装備まとめ!日帰りツアーもアリ!?

富士山は、日本を象徴する山です。2013年には世界遺産にも選ばれ、日本人が誇りとする美しい山ですよね。四季折々に多種多様な様相を見せてくれる富士山ですが、日本に生まれた以上は一度くらい山頂からの景色を拝んで見たいものですよね~♪

そんな訳で今回は、富士山登山にスポットを当ててみる事としました!

初心者が富士山登山に挑戦するにあたって、必要となる装備品や登山に要する時間などをご紹介したいと思います。是非ご参考にして頂いて、今年こそは思い切って富士山登山に挑戦してみてはいかがでしょうか?

富士山登山は大人気!

環境省が調査した結果によると、富士山の登山者数は年々増加しています。

◆富士山の登山者数の推移◆

H17年 H20年 H25年
全登山者数(人) 200,292 305,350 310,721

出典:関東地方環境事務所

平成17年に比べると、富士山登山者数は10万人以上増加しています。

 

 

イッテQでお馴染みの、イモトアヤコさんの影響も多少あるようです!

富士山登山に挑むには、心構えと準備が大切!

富士山の標高は3776m。エベレストの標高が8848mですから、ハイキング感覚でイケるのでは?と思いきや・・・登山には遭難、最悪の場合には死をもたらす危険性まであるんです!

静岡県警救助隊が捜索 富士山須走口の遺体発見

静岡新聞 5月19日(月)14時34分配信

県警山岳遭難救助隊は19日朝から、富士山須走口で18日に男性登山者が発見した遺体の捜索を始め、本7合目(3200メートル)付近で発見した。同隊などは遺体の収容作業と身元の確認を進める。

(中略)

男性は男性ガイドと2人で吉田口から入山したとみられる。
静岡、山梨両県警によると、富士山では4日以降、今回を含めて6件の遭難事故が発生し、1人が死亡、2人がけがをした。4日に山頂の火口に滑落して死亡した男性の救助活動に加わって富士宮ルート方面に滑り落ちた男性は依然、行方不明のままになっている。

引用:yahooニュース

富士山登山に必要な装備品とは?

人気急上昇中の富士山登山ですが、山登りを楽しむためには何より準備が大切です!

富士山登山を楽しむために最低限必要なアイテムは、次の11点です。

【靴】登山靴

トレッキングシューズ

  • 底が硬いハイカットのもの。ハイカットでない場合は、砂利が靴の中に入ります。「砂走り」や「大砂走り」を下る場合は、スパッツで靴の中に砂利が入るのを防ぐと良いでしょう。
  • 富士山は火山砂利のため、スニーカーなどの底の薄い靴は穴があきます。サンダルは不可です。
  • 古いトレッキングシューズは靴底がはがれる可能性があります。登山前に靴底を必ず確認しましょう。
【雨具】セパレートタイプのもの
  • ズボンと上着に分かれたもの。富士山では風が非常に強いので、耐久性の高い登山用の雨具が望まれます。
  • 富士山は風が非常に強く、ビニールのレインコートは風にあおられて破けます。また、風が強いため、傘やポンチョなどは役に立たないことがあります。
  • 汗で濡れにくい防水透湿素材のものが望まれます。
【服装】防寒着
  • フリース、セーター、ダウンジャケット、防寒用の帽子、手袋、マフラー、レスキューシート(サバイバルシート、500円程度)など。
  • 登山口の五合目と山頂の気温差は昼間で9度、夜間では13度以上になります。雨や風の場合は体感温度がもっと下がるため、十分な防寒着を持参する必要があります。
  • レスキューシートは、降雨や強風等の悪天候で危険を感じた登山者が山小屋へ避難できない場合に、死の危険を防ぐ可能性があります。
【肌着等】速乾性のもの
  • 化繊などの速乾性のものが望まれます。
  • 綿素材の肌着やズボン、シャツなどは、濡れると乾きにくいため、体温を奪う原因になります。
  • ジーンズは特に乾きにくいため不可です。
【帽子】日除けの帽子
  • 樹林帯を抜けると登山道には遮る物が無くなるため、登山者は強い日差しにさらされます。熱中症や日焼け防止のため、帽子や日焼け止めを忘れずに。
【ライト】ヘッドランプ
  • 夜間まで行動する予定がない場合でも、ヘッドランプは必ず持参してください。登山道の渋滞や体調の悪化により、予定よりも下山が遅れる可能性があります。日没を過ぎると急速に暗くなり、ライトを持っていない場合には、足下が見えず歩行することが出来なくなります。
  • 急な岩場では両手を岩について登ることもあるため、懐中電灯など手にもつタイプは避け、両手が自由になるヘッドランプ等を持参してください。
【水】水分補給用など
  • 登頂を断念する最も多い原因が高山病です。高山病を防ぐため、登山中はこまめに水分を補給することが望まれます。
  • 富士山には水場や水道はありません。飲料水は各自で持参するか、山小屋で飲料水を購入しましょう。
  • 空いたペットボトルはゴミとして持ち帰りましょう。
【行動食】手軽に食べられるお菓子等
  • チョコレート、クッキー、キャンディーなどカロリーが高いものが望まれます。疲れたときは、甘いものが効果的です。
  • なお、汗をたくさんかくので、塩分を補給できるものを忘れずに。
【ゴミ袋】ゴミ持ち帰り用
  • 登山の際には必ずゴミ袋を用意し、自分で出したゴミは自分で持ち帰るようにしてください。
  • ゴミをトイレなどに置いていくのは厳禁です。弁当の空箱も持ち帰ってください。
【お金】小銭、現金
  • トイレのチップ用に小銭(100円玉)の用意を。
  • 山小屋では支払いにカードは使えません。
  • 山小屋の宿泊費、飲料水などの買い物のために現金の用意を。
【地図】登山地図等
  • 富士山の登山道は一本道ではありません。道に迷わないよう、地図で現在地を把握しながら歩きましょう。
  • 距離やコースタイムが記載されている地図が便利です。

出典:富士登山オフィシャルサイト

これらの必需品に加え、タオルや靴下・ヘッドライト用の予備電池・トイレットペーパー(ティッシュ)も欠かせないアイテムです。また、万が一に備えて健康保険証や常備薬(頭痛止めや風邪薬など)も是非とも準備して頂きたいですね♪

富士山登山には、どれくらいの時間が必要?

富士山には4つの登山ルートがあります。

吉田ルート 須走ルート 御殿場ルート 富士宮ルート
登山口(出発点)の標高 2,300m 2,000m 1,450m 2,400m
登山道と下山道 ●登山道と下山道は完全に別
●本八合目?山頂の区間は登山道・下山道ともに須走ルートと共用
●登山道と下山道は別(一部区間では同じ)
●本八合目?山頂の区間は登山道・下山道ともに吉田ルートと共用
●登山道と下山道は別(七合目より上では同じ) ●登山道と下山道は全区間で同じ
登山道の傾斜・地形 ●六合目まではほぼ平坦
●六合目から七合目はやや平坦なジグザク道
●七合目以上はやや岩場
●七合目付近まで
樹林帯内で比較的
緩やか
●八合目以上は岩場
●八合目付近まで緩やかな火山砂利の道 ●全体にやや岩場が多い
山小屋の設置状況 ●登山道には山小屋が多い
●下山道にはなし
●合目ごとに山小屋あり ●全体に少ない
大石茶屋(新五合目付近)から七合目まで山小屋なし
●合目ごとに山小屋あり
アクセス性
(登山口までの交通)
●河口湖駅、富士山駅から登山バスの本数も多い(富士スバルライン経由)
●東京や横浜方面からのバスも
あり
●御殿場駅から登山バス(ふじあざみライン経由) ●御殿場駅から登山バス(一般道経由) ●御殿場駅、新富士駅、三島駅から登山バス(富士山スカイライン経緯)
マイカー規制 あり
期間中は、山梨県立富士北麓駐車場からシャトルバス
あり
期間中は、須走多目的広場臨時駐車場からシャトルバス
なし あり
期間中は、水ヶ塚公園駐車場からシャトルバス
登山口の利便性 ●売店5軒
●公衆トイレ
●登山情報提供施設
(山梨県富士五合目総合管理センター、六合目富士山安全指導センター)
●売店2軒
●公衆トイレ
●登山情報提供施設
(観光案内所)
●売店1軒
●公衆トイレ
●登山情報提供施設
(臨時案内所)
●売店1軒
●公衆トイレ
●登山情報提供施設(富士山総合指導センター)
登山道の混雑度 混雑する
(本八合目以上は須走ルートと合流しさらに混雑)
一部混雑
(本八合目以上は吉田ルートと合流し
混雑)
混雑しない 混雑する
(山頂付近は渋滞することがある)
登山者数
(平成25年夏)
179,720人 36,508人 17,709人 76,784人
救護・救助体制 七合目と八合目に
救護所
救護所なし 救護所なし 八合目に救護所(富士山衛生センター)
登山道からのご来光 八合目以上で見える 樹林帯を抜けるとどこからでも見える 標高の高い位置から見える 登山道上からは見えない

出典:富士登山オフィシャルサイト

実に、富士山登山客の半数以上が「吉田ルート」を利用しています。「須走ルート」は、標高が高いところまで樹木帯が広がっています。樹木帯で夜を迎えてしまった場合、ちょっと危険ですね。

「御殿場ルート」は、「出発する地点の標高が高い=登頂までの距離が長い」ルートです。また、山小屋も少ないので、中上級者向きのルートだと言えるでしょう。

「富士宮ルート」は「吉田ルート」に次ぐ人気ルートです。ただ、岩場が多く全体的に傾斜が急となっています。また、登山道と下山道が同じなため、シーズン時期には混雑しますね。(登山では、登るほうが優先です!)

これらの理由から、初心者の登山者には「吉田ルート」をおススメしたいと思います。おススメの吉田ルートだと、山頂までにかかる時間は6時間程度です。

富士山< 参考:富士登山オフィシャルサイト 下りに要する時間は半分以下となりますので、日帰りは十分可能ですね。

但し、8合目あたりに入ると高山病の危険性も増します。シーズン中ともなれば、渋滞で思う通りに登山できない可能性もありますね。疲れた体に休息を与える意味でも、余裕を持って1泊くらい山小屋で過ごした方が無難のようですね。

富士山登山に必要な費用とは?

富士山入山の際には、入山料1,000円が必要です。この入山料は任意(強制ではない)ですが、トイレなどの施設の為に利用されるそうです。任意とは言え是非お支払しましょう!その方が、清々しい気持ちで登山できると思いますよ♪

入山料1,000円以外に発生する費用は「富士山までの交通費・宿泊費・装備品」 です。宿泊費用(山小屋代)は、1泊2食付で8,000円程度で十分のようですね。

吉田ルートの山小屋の詳細は、コチラからご確認下さい!

富士山吉田口旅館組合

装備品については、全て新品の上級品を揃えるとなると、こんなに費用がかかってしまいます。

ザック30L:12180円
登山靴:40950円
レインウェア:38850円
ストック:20160円
靴下:3780円
半袖Tシャツ:1980円
半袖Tシャツ:1980円
ライトスパッツ(ゲイター):3480円
ズボン:10500円
帽子:5985円
つば付き帽子:6090円
手袋:8190円
スポーツタイツ:15750円
足首サポーター:1155円
ヘッドライト:7039円
タオル(綿70%、ポリエステル30%):1680円
耳栓:577円
サングラス:13387円
フリース:7371円
ジャケット:12190円
パンツ:2457円
チョコレートフレーバー:315円
長袖Tシャツ:2280円
時計(高度計測やコンパス機能あり):34500円
デジタルカメラ予備バッテリー:4200円

合計:255871円

出典:富士山初心者一人登山のコツ

登山用の靴やザックを買っても、今後使うかどうか分からないし・・・と言う登山お試し期間中のアナタには、レンタルがおススメです。最低限必要な「トレッキングシューズ・ザック・雨具」が8,000円からレンタルできるようですね!

登山道具のレンタルなら【やまどうぐレンタル屋】

まとめ

さて、本日は富士山登山にスポットを当ててみました。富士山登山は人気ですが、決して侮ってはいけないようです。山頂での眺めを思い浮かべつつ、事前準備を万端にして挑んで頂きたいと思います!

こちらの記事もオススメです