その使い方はおかしい!三寒四温の正しい時期や使い方・文例・意味を知ろう

その使い方はおかしい!三寒四温の正しい時期や使い方・文例・意味を知ろう

春のような陽気だったのに突然雪が降ったりしてわけの分からない天気が続いている最近ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は用済みになったコタツを再び押入れから引っ張りだそうかどうかということで1時間ほど悩んでしまいました。
まあそれだけ寒いってことよ!

三寒四温とは?

さて、今回はちょっとお役立ち知識をご紹介。毎年春になったら聞くことが増える「三寒四温」という言葉。
一体どういった意味があるのかきちんと人に説明できる方はどのくらい居るのでしょうか?かくいう私もつい最近までしらなくてね…(恥)
そもそもこの三寒四温、春に使われる言葉なのか、冬に使われる言葉なのか、イマイチわからないですよね。

三寒四温の意味と正しい時期

三寒四温の意味としては、冬の時期に寒い日が3日ほど続いたあと、その後4日ほどは温かいですよ、そしてそれが交互に繰り返されますよ、という意味。冬に寒いのは当たり前じゃないか!というツッコミがきそうですね。本来の意味であれば、冬に使われるべき言葉ですが、なぜか3月によく調べられている模様。

暦の上では春だけど、寒い日が続くときなんかに使われやすいのでしょうね。

それ以外にも、徐々に気候が暖かくなっていくという意味でも使われるようですが、本来の意味から言うと全く違います
そして春に使う言葉ではないということも覚えおきましょう。正しくは冬に使う言葉です。

三寒四温の正しい使い方・文例

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これくらい寒い時に使う言葉です

正しい使い方もへったくれもないのですが、とにかく春に使う言葉ではないことは確かです。「あ~、もう3月後半でぽかぽか陽気だな~。三寒四温だな~」という使い方は間違いということです。というかこんな使い方をする人はまずいませんが…。

三寒四温は手紙の「拝啓」の後に続く時候の挨拶として使われる言葉です。場合によっては結びに使われることもあります。1月や2月に使われるのがポピュラーですね。仕事以外で手紙なんてほとんど書くことが無くなったので、こういった季節の挨拶を目にすることもほとんどなくなりましたね。

三寒四温は次のように使われます。

書き出し:
三寒四温の候、体調を崩されること無く新年をお迎えのことと存じます…
(このあとは寒い季節ならではの内容が入ります)

結び:
三寒四温の時節、体調をくずされませんよう春をお迎えください。

本文中に、三寒四温を入れるのは間違っているわけではありませんが、「三寒四温というように春の陽気が感じられるようになってきた今日このごろ~」といった使い方は、本来の意味からすれば間違っています。

しかし、言葉は生き物ですから、あまり気にしなくても良いのかもしれませんね。

まとめ

・三寒四温を使うべき時期は冬!
・基本的に手紙の書き出しに使われることが多い!
・正しい意味は、冬の時期に寒い日が3日ほど続いたあと、その後4日ほどは温かいですよ、そしてそれが交互に繰り返されますよという意味

また一つ勉強になりましたね。正しい使い方を知って、ちょっとした物知りですと自慢できてしまうかも?

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