[ワールドカップ連載・第22回] 独断と偏見によるブラジルワールドカップ戦力分析~グループA・カメルーン編~
ども~。つぶおです~。
ヨーロッパでは、僕の大好きなスペインのサッカーリーグ「リーガ・エスパニョーラ」が盛り上がってる。日本でもJリーグが開幕し、嬉しい季節になってきたね。
そんな中、浦和レッズサポーターの横断幕が問題となっている。
スタジアムの入口に「JAPANESE ONLY」と書かれた横断幕を掲げていたとのことで、差別的との指摘があったようだ。
どういう意図があってこんなくだらないことしたのか知らないけど、始末が悪いね。
意図に関係なく、特にスポーツの場ではそういうのはやめてほしい。どっかの国の反日運動と同じぐらいくだらないね。
サッカーと「JAPANESE ONLY」。まったく関係ない話。ほんとにやめてくれ。
さて、今回はアフリカの雄「カメルーン」をご紹介するぜぇ!!(`・ω・´)v
「カメルーン」を知ろう!
カメルーンという国をサッカーで知ったという人も多いんではないだろうか。僕もその一人だ。
サッカーを通じて、日本とカメルーンの親交が深まったと言っても過言ではない。
カメルーンは正式には「カメルーン共和国」。
アフリカ中部にある国で、ナイジェリア・中央アフリカ共和国・コンゴ共和国・ギニアなどたくさんの国々と国境を接している国だ。
首都は「ヤウンデ」。
過去にはドイツ・イギリス・フランスの植民地だった時代もあった。現在でもフランス・イギリスとの関係が深い。
この経緯から、カメルーンの人たちの多くはフランス語か英語を話すが、カメルーンには10の州があって、その州によって言語に違いがある。
「植民地」って日本人にとっては馴染みの薄い言葉だけど、日本がもし海に囲まれていなかったらそんな歴史もあったのかな、と思う。
人口は約2千万人で、国土面積は日本の約1.2倍。意外と面積は小さい国だね。
経済規模は小さく、自給自足の地域もあるが、貿易も盛んに行われている。
貿易相手国は、フランス・ドイツ・日本の順に関係が深く、日本にはカメルーンのコーヒーがたくさん輸入されている。そして、日本のトラックや乗用車や産業機器などが輸出されている。
意識したことないけど、みんなカメルーンのコーヒーを飲んでるのかもね(^-^)
テレビやラジオは国が運営・発信していて、近年ではインターネットの普及が進んできている。
インターネットの普及がしっかりしてくればFacebookなんかのSNSでカメルーンの人と友達になれるかもしれないね。
カメルーンじゃないけど、アフリカ諸国ではインターネットカフェが若者を中心に大人気という話を聞いたことがある。どんな国でもインターネットは魅力だもんね。
カメルーンにサッカーが伝わったのは1880年代のことで、それ以来カメルーンの人気スポーツの一つになっている。
カメルーンはアフリカ地区ではエジプト・ガーナなどと並ぶ強豪国で、アフリカネイションズカップ(ナショナルチームのアフリカ大陸選手権大会)では4回の優勝を記録している。
また、ワールドカップの常連国でもある。
カメルーン代表の注目選手
※年齢は2014年3月1日時点
カメルーン代表チームの中から、特に注目すべき選手をご紹介しよう。
MF「ソング(アレクサンドル・ディミトリ・ソング・ビロング)」バルセロナ(スペイン)所属 26歳
今やカメルーンの看板選手とも言えるのがソング。叔父は元カメルーン代表の「リゴベール・ソング」であり、早い時期から注目を集めていた選手で、アーセナル入団当時は酷評を受けたこともあるが、確かな実力と実績ではじき返した。
強靭なフィジカルと守備力の高さが特に定評のあるところで、鍛え上げられた肉体で攻守に渡る活躍が期待される。
ちなみにソングは、17人兄弟で和食が大好き。
MF「マクーン(ジャン・ドゥ・マクーン)」スタッド・レンヌ(フランス)所属 30歳
カメルーンの伝説となりつつある素晴らしいプレイヤー。特別に突出した能力がある選手ではないが、緻密に計算されたプレイでチームを牽引する存在。
強靭な精神力を持つ「努力の人」で、ヨーロッパでも多くの尊敬を集める選手の一人である。
どのチームにも精神的支柱となる選手は必要だが、これほどの選手はなかなかいないと思う。
FW「エトー(サミュエル・エトー・フィス)」チェルシー(イングランド)所属 33歳
現役プレイヤーでありながら、もはやカメルーンの伝説となった英雄。2013年に一度は引退を決意するも、カメルーン大統領の願いを聞き入れて代表復帰する。大統領って…すごすぎる!!!
驚異的な瞬発力と高い決定力を誇り、あらゆる角度から得点を量産する。カメルーン代表歴代最多得点記録(52得点)を持ち、世界最高のフォワードと評する声も聞かれる、まさに生きる伝説。以前の記事でも紹介したね。
エトーにとって今大会がおそらく最後となると思うが、ワールドカップの大舞台でカメルーンの黒豹が躍動する姿を目に焼き付けておきたい。
アフリカ特有の並外れた身体能力に加え、強靭な精神力を持つこの3人には特に注目してほしい。
カメルーン・総合力分析
カメルーン代表のワールドカップでの成績は、今大会が7回目の出場。優勝経験はない。
今大会では、ドイツの「フォルカー・フィンケ」が監督としてチームを率いる。
フィンケは、ドイツのクラブ「フライブルク」で16年に渡って監督を務めた経験を持ち、これはドイツプロリーグの最長記録となっている。
また、2009年から2年間浦和レッズの指揮をとったこともある監督。冒頭の話題とカブったのはたまたま。
フィンケの監督としての能力については賛否両論あるが、成績だけでは見えない信頼感やチームワークの形成といった部分は高く評価できると思う。
マクーン、エトーなどのベテランは健在。しかし、若手の実力不足感は否めない。また、爆発力を持った攻撃型のチームであるが、守備面での不安要素は多い。
マクーンを中心としてチーム全体の攻守のバランスを保つことが必要だろう。それができれば安定した結果につながるはず。
カメルーン代表がかつての輝きを取り戻すことができれば、俄然グループAは盛り上がってくると思う。
「アフリカの虎」がブラジルに噛みつくのを見たいねぇ。(^^♪