【膝】身体の慣用句とその使い方・例文パート2

【膝】身体の慣用句とその使い方・例文パート2

今回は膝を使った慣用句パート2ですね。膝の関節にある軟骨は年齢とともにすり減っていくのですが、実はウォーキングなどの運動を日常的に行うことによって、軟骨成分の生成が促進されて痛くなくなってくるのだとか…。

歩けば歩くほどダメになると思いきや、そっちのほうが改善が期待できるというのは以外な話です。

というわけで、早速見ていきましょう!

「膝」を使った慣用句

七重の膝を八重に折る

何度も何度も膝を折り重ねるほど腰を低くして謝罪したり嘆願している様子のことを「七重の膝を八重に折る」と表現します。

どうしても聞き入れてもらいたい願いや、本気で謝罪をしているときにはこのように何度も膝を折ったり腰を折ったりして聞き入れてもらうようにするのも仕方ありませんね。それが子供には「みっともない」と見えてしまうのかもしれませんが。

例文
彼の父は子供のやらかしたイタズラによって学校に呼び出されていた。平身低頭謝罪していたが、子供のために七重の膝を八重に折るのも無理ない話だ。

膝を容れる

この慣用句は「帰去来辞」という中国の文からきたものですね。
そのままの意味で、足を何かしらの中に入れるとか、その中に身を置く、といった意味があります。そこから転じて狭い家に住む、という意味も。

まあ広くても嫌な思いをする場所よりは、狭くても心が安まる家のほうが良いですからね。

例文
私は多額の税金を支払うために家財を売り払い、節約のため膝を容れるのがやっとという部屋に引っ越した。

膝を屈める

「膝を屈める」は「膝を折る」と同じ意味の慣用句。そのまま膝を屈めるという意味の他に、相手に頭を下げたり、屈するという意味がありますね。

どちらかというと「膝を折る」の方が使われる頻度が高いので、そちらを使うほうが読み手には優しいかも。

例文
あのチームの異常な強さはなんだ。うちのチームは為す術もなく膝を屈めるほかなかった。

膝を屈する

「膝を屈する」も「膝を屈める」と同様「膝を折る」と同じ意味ですね。ただこちらは相手の力や権力に負け、付き従う=屈服するという意味合いがより強くにじみ出た慣用句となります。

強大な力に負けてしまうようなシーン(あるかないかは別として)で使うと効果的ですね。

例文
膝を屈する事なく受験勉強を闘い抜いた結果、彼は晴れて国立大に合格したのだった。

膝を組む

「膝を組む」は文字通り膝を組んであぐらをかくという意味の他に、「膝を交える」と同じく親しく同席するといった意味がある慣用句。

例文1
合宿での風呂上がり、彼は畳張りの床で膝を組み数分考えた結果何かをひらめいたようにすっくと立ち上がり、おもむろにホワイトボードに戦略を書き始めた。
例文2
久しぶりに叔父が訪ねてきたことで気を良くした父は、昔話に花を咲かせていたようだ。私も膝を組み話し相手となった。

膝を進める

「膝を進める」は何かしらに対して興味関心を持って乗り気になったり、身を乗り出すという意味があります。また、椅子などに腰掛けている人が体を前に進めてゆっくりと相手に近づく、という意味もありますね。

例文
あの子は友達の誕生パーティーについて話していたことに聞き耳を立てていたらしく、「どんなことするの?」と椅子の向きを変えて膝を進めた。

膝を抱く

「膝を抱く」はいわゆる体育座りのポーズのアレです。体育の時間にやると別になんともないんですが、部屋で一人っきりのときにこの座り方をすると、ものすごく孤独感が出てきますが、意味合いとしては自分の膝を抱えるとか、孤独なさまをあらわします。

また、他人の膝にすがりついたり嘆願する、という意味もありますね。

例文1
部屋に入ると彼は膝を抱く姿勢のまま眠っていた。流石に可愛そうだが起こさなければならない時間だ。
例文2
「ねぇ頼むよ~」と私の膝を抱く勢いで頼み込んできたのが私の弟だ。スポーツはできるのに勉強はからっきしなので、私がいつも教えてばかりなのが困りどころだ。

膝頭で江戸へ行こうとする

ものすごく大変な思いをして頑張ってみたものの、大した成果にならない・効果があがらないことって往々にしてあるものです。そういったことを表すのがこの「膝頭で江戸へ行こうとする」という慣用句ですね。

例文
ちょっと待てよお前!アレだけ時間も費用も掛けて工夫して得られた結果がそれだけ!?そんなの膝頭で江戸へ行こうとするようなもんだぞ!

小膝を打つ

何かしらを良いことを思いついたり、感心したときに膝をぱちっと叩くことってないですか?そういったときに使うのが「小膝を打つ」という慣用句ですね。

例文
なるほど!だったらアレはこうすれば良いじゃないか!となにかひらめいた様子で小膝を打って彼は立ち上がると、作業着に着替えてすぐに現場に戻っていった。

まとめ

はい、というわけで膝を使った慣用句パート2でした。見たことのない慣用句も多かったんじゃないかと思いますが、結構使えるものもありますね。

使えそうな慣用句は積極的に文章に取り入れていくことで、自分のボキャブラリーをしっかり増やすことができますよ!

ぜひとも日々の文章作成のときに活用してみてくださいね。

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