ポルトガル運命のアメリカ戦。試合終了1分前、劇的ゴールで(無理やり)ドロー。状況は厳しくも可能性を残す!
ポルトガル、「ごっつぁん」ゴールで先制するが…
試合開始からポルトガルは前線を上げ気味に設定しており、勝利へ、勝ち点獲得への勢いを感じられるスタートとなった。
前半5分、ポルトガルMF・ベローゾから「なんとなく」蹴り込まれた敵陣ゴール前へのボール。
これをあろうことかアメリカDFがクリア失敗。そのこぼれたボールはポルトガルFW・ナニの足元に転がる絶妙なアシストとなってしまう。
こぼれてきた絶好のチャンスにも、慌てて打たないところがナニのストライカー資質。シュート前に一瞬タメを作り、相手GKのタイミングをずらしておいてシュート。
確実に決めてポルトガルが1点先制。
その後の前半12分、アメリカがペナルティエリア前の絶好の位置でフリーキックを獲得。
キッカーとなったアメリカFW・デンプシーが直接狙ったシュートは、相手ディフェンスの壁を上手くかわすコースを飛んだが、ボール2個分バーの上にそれる。
得点にはならなかったが、アメリカ代表とデンプシーのコンディションの良さがうかがえる瞬間だった。
ベッカーマン、こいつはなかなかタチが悪い
前半15分、ポルトガルMF・メイレレスと接触したアメリカMF・ベッカーマン。主審の目を盗んで(明らかな故意で)メイレレスの顔面に肘を入れる。
ファールとはならなかったがかなり悪質な行為。主審が見ていたら一発レッドもあり得る行為だった。
こういうやつがいるチームには是非もれなく負けてほしい。
前半42分、抜け出したC・ロナウドが相手DFを引きつけて逆サイドのナニにパス。ナニがシュートを放つもGKがセーブ。
この場面、普通なら視野が広いナイスなプレーとなるのかもしれないが、パスを出したのがC・ロナウドである。
相手DFが2人いたとはいっても、ペナルティエリアの際まで行ったんだったら自分で行かんかい!ということになる。
なんとなくこの試合もC・ロナウドは決めれないだろうな。と感じた瞬間。
前半を全体的に見ていてアメリカのフォーメーションは完成されていて、しかもしっかりと機能している。
リードされているとはいってもアメリカが押している感は否めなかった。
ストライカーはストライカーとしての仕事を
後半10分、アメリカが決定的な同点のチャンスを迎える。
ジョンソンがポルトガル陣内の最深部までドリブルで切り込み、それに反応したGKが飛び出してゴールはガラアキ。
折り返しのクロスをブラッドリーがシュートするがポルトガルDF・コスタが体を張ってはじき返す。
そして、ピンチを乗り越えたポルトガルにも決定的場面が!
後半17分、ポルトガルのカウンターからC・ロナウドが抜け出してゴール前でDFと1対1の場面に…決まらず。(今度も)だめだこりゃ。
そして後半19分、アメリカMF・ジョーンズがペナルティエリアぎりぎりの位置から迷わず振り抜いたシュートがポルトガルゴールのネットを揺らす。
ポルトガル陣営に万事休すの雰囲気が漂う。
あなたはストライカーです
ATも3分を過ぎ、終わったなぁ~。ポルトガル~。ロナウド~。となっていた中、終わらなかった。
AT4分、「C・ロナウド」が上げたクロスをバレラが飛び込んでゴール!同点に!
なんとか望みをつないだポルトガル。次のガーナ戦、いろんな不安はあるけど是非10-0で勝ってワールドカップを盛り上げてもらいたい。
それにしても最後のゴールの時、実況の人が「さすがはロナウド!最後にキッチリ仕事をした!」みたいなことを言っていたけど、それは違うだろ。
一流の腕を持つ料理人が客引きしてるようなもの。
C・ロナウドの仕事は試合を、得点を決めること。