【ここが変わった!】2014年サッカー日本代表ユニフォームと歴代ユニフォームまとめてみた。
今回はちょっと趣向を変えて、サッカー日本代表ユニフォームの歴史について見てもらいたいと思う。
近年ではブルーのイメージが定着しているが、昔からそうだったわけではなく、いろいろな変遷の歴史がある。
【1982年~1983年】
今からおよそ30年前の1983年はこんな感じだったんだね。白がベースとなっているのは、日本の国旗をイメージしているのだろう。今と比べるとシンプルなイメージで、まさに「短パンユニフォーム」である。
過去のサッカー映像を見ていると、世界中総短パンだったことがわかる。流行とは違うかもしれないけど、そんな時代だったんだろうね。しかし、動きやすそうではある。
1983年といえば、あの「ファミコン(ファミリーコンピュータ)」が発売された年で、子供の遊びが大きく変わった年でもある。そういえば親から「外で遊びなさい!!」と言われ出したのもこのころだったような気がする。
当時の監督は森孝慈氏で、日本代表の年間成績は4勝3敗3分けである。強くもなく弱くもなく、「普通」といったところか。
おもしろいのは、10戦のうち8戦(シリア・ニュージーランド・韓国など)は2点以下の僅差で勝負がついているが、フィリピンと戦った2戦は7-0、10-1で日本が勝利している点。
これは日本が強かったというより、フィリピンが弱すぎたとしか思えない。たぶん当時の国立(高校サッカー)優勝校とやったとしてもこんな無残な結果にはならなかった思う。
試合映像があれば是非見てみたいところである。
【1986年】
この年に白と青のコンビネーションが登場している。5月にはワールドカップ・メキシコ大会が開催されているが、当時は特に中東諸国のサッカーのレベルが高く、日本代表は出場することはできなかった。
この年の日本代表の年間成績は6勝3敗1分けである。その内2戦を北朝鮮と戦っていて1勝1分けとなっている。
今でもあの異様な雰囲気を持つ北朝鮮との試合ってどんなものだったんだろう。非常に興味がある。国立で1勝し、ピョンヤンで1分けなんだけど、当時のピョンヤンの映像なんてないだろうね。
日本初(とされているが諸説ある)のプロサッカー選手の奥寺康彦・同じくプロサッカー選手の木村和司・(サッカー解説はやめてほしい)都並敏史・越後和男なんかのいい選手がいたんだけど、まだまだ世界レベルではなかったんだろうね。
【1988年~1991年】
この年のユニフォームは貴重なデザインである。日の丸の「丸」の赤をベースにしたもので、左胸にあった日の丸がなくなっている。なんでだよ。
個人的にこの赤のユニフォームは好きなんだけど、ワールドカップ・イタリア大会予選とバルセロナオリンピックで結果が出なかったとの理由でなくなってしまった。色の問題じゃぁないだろう。
この4年間の日本代表の年間成績は6勝17敗8分けである。成績を見ると確かに弱いけど、赤だったから弱かったとは思えない。縁起を担ぐ日本の文化ということで納得するしかない。
しかし、その割にはドーハの悲劇当時の青は未だに使われている。時代なのか。
この期間は北澤豪や長谷川健太などの優秀な若手が登場したが、ワールドカップ出場には至っていない。
【1992年~1996年】
これは「ドーハモデル」と呼ばれているユニフォームで、言わずと知れた「ドーハの悲劇」当時に着用されたものである。
ドーハの悲劇とは、ワールドカップ・アメリカ大会出場は確定と思われていた対イラク戦。試合終了間際に同点とされてワールドカップ初出場の夢が散った「事件」。
ワールドカップ予選では、カズ(三浦知良)・ラモス・柱谷など。後には中田英寿・小野伸二・稲本潤一・高原直泰・川口能活などが着用している。
ドーハの悲劇で強烈な印象を残したことや、日本代表が躍進する起点ともなったユニフォームであるため、今でも非常に人気の高いモデルである。もちろんデザインも素晴らしいけどね。
【2008年~2009年】
これは「ご来光モデル」(←いったい誰がこんなセンスのない名前を付けてるんだ)と呼ばれているモデル。鮮やかなブルーではなく、言ってみれば「水色」がベースだね。
コンセプトは「日本魂」で、放射状に伸びるゴールドのラインが日本の飛躍を表しているとのこと。いまいちピンと来ないけどね。
名将オシム監督が急病のため退き、その後を引き継いだ岡田監督時代のもので、4大会連続ワールドカップ出場を果たした当時のモデルである。
それにしてもこのユニフォーム。ご来光などはなく失敗としか思えない。
【2014年~2015年】
そしてこれが今年のワールドカップ・ブラジル大会でも着用されるユニフォームで、「円陣モデル」と呼ばれている。(「●●モデル」って付けないといけない決まりでもあるのか!?)
選手が円陣を組んだら背中の一本線が一つの円陣になるようになっている。
また、アウェーモデルには蛍光イエローがある。しかし、是非着用は控えてもらいたい。全員がゴールキーパーに見える。狙いすぎ。
どれも同じように見えがちなユニフォームでも、ファンや選手にとっては同じではなく、それぞれのデザインに思い出があったりする。
1993年当時のユニフォームを見るとドーハとカズの悲しい顔が思い浮かぶもんねぇ。
成績だけでなくいろんな要素が合わさってサッカーがあるんだなぁと改めて考える機会になった。
みなさんもワールドカップを観戦する際には、選手や成績だけでなく各国のユニフォームにも注目してもらいたい。それぞれの国の時代や文化が表現されていておもしろいよ。
それにしても蛍光イエローモデルを作った意図が全く理解できない(´・ω・`)