その着せ方危なくない?冬物子供服の危険性を理解して無事に冬を乗り切ろう

その着せ方危なくない?冬物子供服の危険性を理解して無事に冬を乗り切ろう

寒い季節になりましたね。
子供は風の子!といってもやはり寒いのでたくさん服を着せなきゃと思うと思います。
冬といえば温かいジャンパー、マフラーに手袋と冬ならではの装備がたくさんありますね。
暖かければなんでもいい、と思っていたら実は大間違い!
服というのは着せ方によってはとても危険なものになってしまうのです。
服で?と思うかもしれませんが、実はたくさん危険があります。
冬の子供服だけではなく、こども服全般の安全性の大切さを知っているでしょうか。

意外と知らない子供服の危険性、安全な服選びをご紹介します。

子供服が危険?安全な服選びとは!子供服の正しい着せ方・選び方

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子供服は男の子も女の子もかわいい服にあふれていて、色や形、素材など自由自在に選ぶことができます。
かわいいからといって服を選んでいると大変なことになる場合もあるのです。

子供服による事故!ひもやフードに潜む危険とは

重大な事故になる一番の子供服の原因は、ひもとフードです。
子供服についているひもやフード!
まさかこれが危険とは・・・と盲点となることが多いのです。

ひもの危険なところ

ズボンのすそについているひもを踏んで転ぶ
首周りについているひもが滑り台などの遊具に引っかかり首が絞まる
上着や腰のあたりのひもが車や電車のドアに挟まり、ひきずられる
エスカレーターやエレベーターなどにひもが巻き込まれる

ひもというのは意外と危ないものなのです。トレーナーなどの飾りでひもはよくついていますが、公園などで遊ぶ時にはいろいろと危険です。
服ではありませんが、靴ひもも自転車などに絡まると大変危険です。

フードの危険なところ

外出するとき玄関ドアの内側の取っ手などにフードだけ引っかかり、体は外に出た状態でドアが閉まり首が挟まる
上着のフードが遊具に引っかかったまま宙づりになり首が絞まる

フードの危険やひもの危険は、実際にあった話です。

冬に危険なマフラーや手袋 遊ぶ時に外してほしい理由とは

冬ならではの危険といえば、やはりマフラーと手袋です。
マフラーはいわば、ひもと同じような危険性で直接首にマフラーがあることからなにかにひっかかり、首が絞まる危険性が高まります。
手袋は滑りやすいので遊んでいるときにいつもの間隔で遊んでいるとちゃんとつかめないなど事故につながりやすくなってしまいます。

移動中は温かくマフラーや手袋を使用するのはいいと思いますが、遊ぶ時は外して遊ぶように徹底しましょう。
最近はマフラーよりもネックウォーマーがおススメです。
手袋は指が分かれていて滑り止めのあるタイプのものにしましょう。

海外では死亡例も?!遅れている日本の子供服の安全性とは

東京が独自に1000人の親に調査したところ、77%の人が子供服に関する危険性を感じたことがあると答えました。

危険を感じた服に関する調査結果

上着のフード・・・20.9%
上着の首周りのひも・・・13.7%
ズボンのすそ周りのひも・・・15.3%
服が原因でけがをしたことがある・・・16.5%

出典:子ども用衣類の安全確保について (東京くらしWeb)

日本では死亡例はありませんが、けがをしたことがある人がいるということが分かりました。
分かっているだけでこれだけですが、「遊具の事故」と片づけられている服に関する事故もまだたくさんあるだろうと専門家はみています。

アメリカでは1985年から10年間で17件もの死亡事故があり、アメリカだけでなくEUや韓国などでは子供服のひもに関する年齢別の公的安全規格が定められています。

取り入れてほしいEUの子供服の安全規格とは

EUでは子供服の危険性を重大なこととみなし、安全規格を定めています。

EUの子供服の安全規格
7歳未満の子供服の上着や首回り、足回りのひもは禁止
服の後ろや下に出ているひもは禁止
つけてもいいひもには、長さなどの細かい規定がある

日本では2008年に子供服業団体が自主的にガイドラインを設けました。

フードは対象年齢を考慮して採用する
首周りのひもは身長120㎝未満の服では使わないことが望ましい

この時点ではまだまだ甘い対応といえますが、大手洋服メーカーなどはいち早く考慮して採用しているようです。

少し動き出した国の対応 子供服の安全基準JISとは

2014年、子供服のメーカーや消費者などに対して子供服(特にひも)の安全基準JISが経済産業省より発表されました。

大まかな概要
日本では死亡などの重要な事故は起きていないとしながらも欧米の子供服のひもに起因する死亡事故をうけて公的規格の制定後、事故事例が大きく激減した実績から、日本でも未然防止を図るためJIS案を作成。
より安全性を考慮した子供服が流通するよう、年齢層別・身体部位別にひもの要求事項を作成した。

2013年9月に「子供服の安全に関する標準化委員会」を開催し、翌年にやっと案が作成されたのです。

子供服の製造や販売の実態
子供服は春夏用、秋冬用に合わせて企画から製造、販売に至るまで約1年かかり、輸入事業者の多くは中小企業なため、普及や周知、JISを認識して対応するまでにある程度の時間が必要と考慮。
このためJISを制定し、制定前の製造品が流通した場合、JIS適合品を求める消費者の混乱を招くことが予想。

要するに徐々に切り替わるよ、ということだと思います。
そうなれば、ますますどの服を選ぶか、という私たちの目がとても重要ということになるのです。

最終案の公表・普及
これらを考慮し、制定公示は平成27年12月とすることが決定されました。
JISは平成26年6月末よりJISCのHP上で公表され一番早くJISに対応できると考えられる平成28年春夏物が店頭展開される直前の平成27年12月に制定公示します。

かなり先ですよね。今店頭に並んでいるものは考慮されていない可能性もあるので、安全性を重視して選ぶことをオススメします。

子供服を選ぶ時の安全ポイント
フードもひももついていないシンプルな服
機能性や安全性を重視した服
デザインはなるべくシンプルなものを
子どもらしい動きやすい服

まとめ

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服がかわいい、というだけで選んでいた人はそんなこともあるのかと驚いたかもしれません。
また機能的な面だけでなく、心理的にも服は人に大きな影響を与えます。
特にファッションにこだわる女の子は、安全よりもデザインを重視します。
ファッションにこだわりが強いと、そればかりが気になってしまいトラブルも起きてしまいます。
子どもはやはり子供らしさが一番!
あんまりかわいさだけに目をとらわれず、機能性や安全性もきちんと考えたいですね。

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