徹底検証!初盆の親族親兄弟へのお供え金額はどれくらいが妥当?
日本には、伝統的に受け継がれている沢山の習慣があります。その一つが、先祖や故人を供養するための儀式です。
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その中でも今回は、日本の夏の行事「お盆」を特集してみたいと思います。特に「初盆」を迎えるにあたっての心構えやマナー、お供え品などをご紹介致します。この記事をご参考に、準備万端で初盆をお迎えし、故人の供養にお役立て頂きたいと思います。
そもそも初盆とは?
現代の「お盆」は、先祖の霊を供養する「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を起源としています。盂蘭盆会とは、安居(あんご)最後の日である旧暦7月15日に先祖の霊を供養する行事です。ちなみに「安居」とは、旧暦4月16日~7月15日にかけて、僧侶たちが一ヶ所にこもり集団で修行を行う事です。この「盂蘭盆会」が習合し、現代の「お盆」が形作られてきました。そのため、この時期には各地で様々なお祭りも開催されていますね。
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人が亡くなった後に、初めて迎えるお盆が「初盆(はつぼん」あるいは「新盆(にいぼん)」です。故人が仏となって、初めて里帰りする大切な期間ですね。一般的には、四十九日法要を済ませた後、初めて迎えるお盆を「初盆」と呼びます。旧暦では7月15日頃を指していましたが、1873年の新暦採用以降は8月15日頃に行われる事が一般的となっています。
初盆での準備品やマナーとは?
初盆は、故人が仏となって初めて里帰りする期間です。故人を偲び、出来るだけ丁寧にお迎えしたいものですね。次に、初盆を迎えるにあたって準備すべきものなどをご紹介したいと思います。
1)僧侶への依頼
初盆では、自宅に親族・友人などを招いて、僧侶による読経・参列者による焼香を行います。その後、一同で会食するのが一般的な流れです。最近では法要をお寺で済ませ、料亭で会食するパターンも増えています。いずれにせよ、この時期は僧侶の繁忙期です。出来るだけ早めに僧侶への依頼を済ませ、日取りを確定しましょう。僧侶へのお布施は、平成16年に行われた調査ではこのような結果となっています。
出典:首都圏石材協同組合(経済産業省認可:東産認協1134号)
30,000円程度が目安のようですね。他に、自宅にお招きした際には「お車料」「お膳料」が発生する場合もあります。相場は、地域によっても異なります。親族・知人に相談してみると良いですね。
2)案内状の送付
僧侶への読経依頼を済ませ日取りが確定したら、参列者への案内状送付が必要となります。一般的に、1ヶ月前にお出しするのがマナーとなっていますね。また案内状は、書状を入れた封書でお送りするのが礼儀でした。封筒の中に、出欠を確認するための返信用ハガキも同封します。しかし、最近ではそれも簡略化され、往復ハガキで済ませるパターンも多くなっています。
正式な案内状は、縦書きで書くのが礼儀ですね。
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3)精霊棚の準備
「精霊棚(しょうりだな)」とは、お盆の行事で先祖の霊を迎えるために作る飾り棚の事です。お盆期間中は仏壇から位牌を取り出し、精霊棚に位牌を安置します。そして、仏壇の扉は閉じておきます。この精霊棚に、お供え物や盆花を飾りつけます。精霊棚の飾り方については、コチラの動画でご確認下さい。
素麺 |
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昆布 |
ほおずき |
精霊が迎え火や提灯の灯りを頼りに帰ってくるといわれることから、ほおずきを提灯に見立てて盆棚に飾ります。 また農作物の収穫が少なかった時代には、鮮やかな赤のほおずきをお供えすることによって、お供え物の不足を補う意味があったと言われています。 |
生花 |
バラなどのトゲのある花は避けましょう。 |
なすの牛・きゅうりの馬 |
ナスときゅうりにオガラをさして牛馬に見立てます。精霊があの世から帰ってくる時、この世から帰っていく時の乗り物とされています。 精霊が戻る13日は内側に、あの世に戻る15日(16日)は外側に向ける地方もあります。※きゅうりの馬はご先祖様の霊が一刻も早く家に帰って来てもらうための早い乗り物で、ナスの牛は帰る時にゆっくり帰ってもらうための遅い乗り物の意味と言われています。 |
水の子 |
なすやきゅうりを’サイの目’にきざみ、洗った米を混ぜて、清水を満たした器に入れます。(地方によっては蓮の葉に盛ります) あの世で飢えに苦しみ渇いたのどに少しでもらくに通るようにとの祈りをこめたものです。 |
みそはぎの花 |
精霊花。みそはぎを入れるのは灑水(洒水)と言 い、閼伽器に浸した冷たくて気持ちの良い水を ”水の子”に降りかけてあげるためだそうです。 これは少ない食べ物を無限に増やす為とか、餓 鬼が食べやすくする為になどと、言われています。 |
夏の野菜・果物 |
百味五果といいます。季節の野菜や果 物などをたくさんお供えします。故人 の好物も添えても良いでしょう。 |
最近では、マンションにお住まいの方も多い事から、簡単な精霊棚で済ませるご家庭も多くなっています。精霊棚セットもお安いもので数千円から販売されています。いずれにせよ、この精霊棚は先祖を供養するためのものです。しきたりにこだわり過ぎず、心を込めて飾る事が大事ですね。
4)盆提灯の準備
盆提灯は、先祖の霊が帰ってくる際の目印となるよう飾る提灯です。通常のお盆では絵柄の入った提灯を使用しますが、初盆に限り「白提灯」を使用します。これは、初めて帰ってくる故人の霊が迷わないためとされていますね。この白提灯を使うのは初盆に限りますので、お盆が終わったら燃やして処分します。
5)引出物の手配
参列者へのお返しとして、引出物の準備が必要です。引出物には、洗剤・素麺などの実用的な品物が用いられているようですね。
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初盆のお香典の相場は?
初盆のお香典は、故人や遺族とのお付き合いの程度によって異なります。お参りする際の目安は、5,000円~10,000円が相場だとされています。会食まで含まれている場合は、お一人1万円以上を包まれると良いですね。ご夫婦で参列される場合は、2万円~3万円が妥当な金額です。しかし、これは地域や一族の慣わしによって違ってきます。一緒に招かれた方に、一度ご相談されると良いですね。
さて今回は、日本の伝統的な行事「お盆」の中でも「初盆」を特集してみました。初盆は、故人が初めて里帰りする大切な行事です。礼儀やマナーも重要ですが、親族が一同に会し故人を偲ぶ事が一番喜ばれるのではないでしょうか?
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