【掌】身体の慣用句とその使い方・例文
ここでは「掌(てのひら)」を使った慣用句(故事成語)をまとめています。「掌」は比較的数が少ないんですが、やはり「手」の方にたくさん慣用句があるからなんじゃないかな~と。
今でも使える慣用句も少ないため、今後の文献などでも使われることは少なくなるでしょう…でも、相手が意味を理解してくれる当前提であれば、使おうと思えば使えます。
というわけで、少ないですが早速見ていきましょう!
目次
「掌」を使った慣用句
掌を指す(たなごころをさす)
「掌を指す」はこの上なく明らかだったり、正確である、疑問に思う点が全く無いさま、ということのたとえの慣用句(故事成語)となります。ここでの「掌」は「たなごころ」と読みますね。
掌中の珠(しょうちゅうのたま)
読んで字のごとく、掌の中にある珠のことを指すのが「掌中の珠」。「珠」には宝石や真珠などの意味があり、そこから大事な物であったり最愛の子、といった風に使われます。なので「掌中の珠」には自分の大事な物、最愛の子、といった意味になるわけですね。
掌にする(たなごころにする)
「掌にする」は自分の思うままに支配するとか、手に入れる、手中に収めるの意味がある慣用句ですね。自分が好き放題できるおもちゃがあれば面白いんですが、人生なかなかそうはいきません。
むしろ自分がうまく転がされているのではと思う日々ですが、あまり気にせず地道にやっていく方がストレスは少ないんですよねぇ~。
掌の中(たなごころのうち)
上の「掌にする」に関連しますが、「掌の中」は自分の手の中にあるように、物事が思い通りに動く様のことを言います。自分の思い通りに動く人やものってまず無いんですけど、頭のいい人は思い通りに色々動かして運だろうなぁ…と思うと、ちょっと腹立たしくもあり、羨ましくもあります…。
掌の玉(たなごころのたま)
これは「掌中の珠」とほぼ同じ意味で、自分の大切なものや愛する子供・妻といった意味がある言葉ですね。掌の玉がある人はきっと幸せでしょうし、仮にそれを失うようなことにでも慣れば大きな苦痛に苛まれてしまうことになります。
掌を合わす(たなごころをあわす)
「てのひらを合わす」と読みそうですが、「たなごころを合わす」です。意味としてはそのまま手を合わせて拝む、合掌する、となりますね。合掌…とは少し違いますが、一時期ラグビーの五郎丸選手がとるポーズが話題となりましたね。今後も活躍が期待される選手であることは変わりません。
掌を反す(たなごころをかえす)
「掌を反す」とは、物事が非常に簡単にできること、急に態度が変わる、などの意味があります。後者は「手のひらを返す」という言葉通りで分かりやすいですよね。前者の意味合いですが、てのひらって手首をひねればひっくり返りますよね。それよりも簡単という例えなんです。どんだけ簡単なんだよって話ですが。
まとめ
というわけで、「掌」を使った慣用句をまとめてみました。「てのひら」よりも「たなごころ」と読む慣用句が多くてビビりますね。そもそも「掌」を「たなごころ」と読むなんてしらんわ!という話でしょうし。
だからこそ、こういった慣用句は調べてみると面白かったりするんですけどね。最近はもう紙の辞書で調べなくてもネットにほとんど掲載されていますから、わからないことがあればすぐに調べられるので羨ましいな~とアラサーの人間は思っています(笑)
なんじゃこれ!?と感じる慣用句があれば、ぜひともすぐにググって調べる癖を付けてほしいなぁと思う今日このごろです。