【頬】身体の慣用句とその使い方・例文
身体を使った慣用句、今回は「頬」です。これも数は少ないですが、ほぼ全て一度は見たことがある、あるいは使ったことがある慣用句じゃないかなと思いますね。なので、例文もいつもより少し多めにまとめてみました。
では早速見ていきましょう!
「頬」を使った慣用句
頬を染める
「頬を染める」は恥ずかしさなどから顔を赤くするという意味がありますね。結構いろんな文章中で出てくるので眼にする機会も多いです。
頬が落ちる
絶品料理や大好物を食べた時、形容しがたいおいしさを表す時に使われるのが「頬が落ちる」ですね。「ほっぺたが落ちる」も全く同じ意味です。子供の頃は食べた料理の種類も少ないので色々なものが美味しく感じるのですが、大人になると色々なものを食べてきた経験から、食べ物に対して「頬が落ちる」ほど美味しいと感じることは少なくなります。なので、子供のうちに美味しいものをたくさん食べておくのがお得(?)ですよ!
頬がゆるむ
「頬がゆるむ」とは、微笑ましいことや嬉しいことがあって口元がゆるんだりにこにこした表情のことを指す慣用句。使われ方としては、緊張した面持ちの状態から頬が緩む流れになることが多い気がします。
頬をふくらます
「頬をふくらます」は不満を表情に表すという意味ですね。それほど強い不満ではないものの、多少文句が言いたいというレベルの不満がある時に活用できる慣用句。
頬っ辺が落ちる(ほっぺたがおちる)
これは「頬が落ちる」と全く同じ意味ですね。頬っ辺と書いてほっぺたと読みます。ほっぺたが落ちるほど美味しい料理、最近私食べてません…。
頬桁を叩く(ほおげたをたたく)
頬桁は頬骨や頬骨あたりのことで「頬桁を叩く」で相手のしゃべること、ものいいをののしる慣用句となります。ただ、現在ではあまり使われない表現で「口を利く」の方が一般的かもしれません。
頬返しが付かない(ほおがえしがつかない)
「頬返しが付かない」はなすべき手段がなにもない、もうどうしようもない、といった意味がある言葉。ただこれも現在使われることはほとんどないので、無難な慣用句、例えば「お手上げ」などに置き換えたほうが分かりやすいと思います。
まとめ
はい、今回は少なかったですが頬に関する慣用句と例文をまとめました。顔のパーツが使われている慣用句は、「表情から何を考えているのかを読む」という意味で使われることが多いのですが、頬の場合は美味しいものを食べたときのなんとも形容詞しがたいおいしさという意味での「頬が落ちる」の印象が良くも悪くも強いですね。
もう少し慣用句のバリエーションがあればと思わなくもないですが、でもこれくらいが妥当な数かなとは思わなくもありません。
他の慣用句も合わせて活用すれば、多彩な表現の文章が作れるはず。数も少ないですからぜひとも覚えて活用してもらえればなと思います。