【眼・瞳】身体の慣用句とその使い方・例文
今回は眼・瞳を使った慣用句についてまとめていきたいと思います。「目」の方はものすごくたくさんの慣用句があるのですが、「眼・瞳」に関しては意外と多くありません。なので少し頑張れば頻出するものはすぐに覚えられると思います。
というわけで、早速見ていきましょう!
目次
「眼・瞳」を使った慣用句
眼を付ける(がんをつける)
「眼をつける」は人の顔や眼をジロジロと見るという意味の言葉。眼を飛ばす(がんをとばす)とも言われますね。「目を付ける」とは違う意味ですので気をつけましょう。知らない人の顔を遠慮なしに見ていると、(なんだこいつ…)と思われることも少なくありませんので注意です。
眼光紙背に徹する(がんこうしはいにてっする)
書物を読み、文面のさらにその奥にある深い意味を見抜いて理解する、といった意味があるのがこの「眼光紙背に徹する」という慣用句。ただ、今現在使われることは稀かと思います。硬めのエッセイや時代小説などに出てきそうな気はしますね。
眼中に無い(がんちゅうにない)
まったくもって気にかけない、なんとも思わない様を「眼中に無い」」と表現します。人物だけではなくあらゆるものに使えて汎用性の高い慣用句の一つといえますね。
眼中に置かない(がんちゅうにおかない)
「眼中に入れない」とも。上記の「眼中に無い」と全く同じで気にかけない、気に留めないという意味の慣用句です。
眼中に入れない
これも上述2つと同じ意味ですが若干ニュアンスは違うかもしれません(眼中に置かないも同じ)。視覚に入ると気になるのですが、この慣用句の場合はあえて気にしないようにしている、といったニュアンスが感じられるように思います。
眼中人無し
「眼中人無し」は、人を人とも思わぬような、他人のことなんてどうでもいいという好き勝手し放題に振る舞う様をあらわす慣用句。眼中人無しの振る舞いをしていると、自分の周りからどんどん人が去っていきますよ。あなたも気をつけましょう!
眼光人を射る
貫くような視線、鋭い視線で人を見ることを「眼光人を射る」という慣用句で表現できます。あまりに鋭く睨まれたら挙動がおかしくなりそうですよね。ちなみに「眼光」は目つきの鋭さや物事を見抜く力という意味があります。
眼下に見る(がんかにみる)
「眼下に見る」には2つの意味があり、1つは高所から下を見下ろすという意味。もう1つは他人を見下す態度をとる、という意味ですね。一般的には1つ目の意味で使われることが多い気がします。こちらは「眼下に収める」や「眼下に望む」と同じ意味になりますね。
瞬く間(またたくま)
ほんの一瞬の間、まばたきするほどの非常に短い時間のことを「瞬く間」と言います。瞬きなんて0.1秒くらいのものでしょうから、本当に短い時間という意味で使われることもあれば、長い時間をかけて行われることがものの数分で、というときでも使われるので使い方はケースバイケースと思われます。
眦を決する(まなじりをけっする)
眦(まなじり)は現在ではほとんど馴染みのない漢字ですが、目尻のことを意味します。なので意味合いは目尻と同じで耳に近い方の目の端のこと。慣用句の意味は、目を大きく見開いたり、気力や怒りで奮い立つ表情のことですね。
睫を読まれる(まつげをよまれる)
これは「眉毛を読まれる」と同じ意味で、相手に自分の真鍮を読まれて騙されたりいいようにされる、化かされるといった意味がある慣用句。狐に睫毛を読まれると化かされるという言い伝えが元ですね。
瞳を凝らす(ひとみをこらす)
じっと見つめたり凝視することを「瞳を凝らす」と表現しますが、これは「目を凝らす」と全く同じ意味になります。凝らすはこりかたまるようにする、意識や注意力をひとつのところに集中する、といった意味があるので、「瞳を凝らす」は一点を集中して凝視するという意味になりますね。
瞳を据える
この「瞳を据える」も上記と同じ意味で、じっと一点を見つめて視線を動かさないという意味になります。
まとめ
はい、というわけで「眼・瞳」を使った慣用句をまとめました。最初にも書きましたが、やっぱり数は少なめですね。その分が「目」の方に回っていると思うのですが…。恐らく「目」の慣用句はかなり馴染みのあるものが多いと思うので、自分が知っているものが無いかをチェックしてみてほしいな~と思いますね。