新盆の香典やお供えへのお返しとお礼状の書き方・例文
新盆というのは、家族が亡くなった後、喪が明けた後はじめて迎えるお盆のことです。
この新盆には、家族、親族、知人を招いて法要を行うのが一般的です。
この新盆の法要にお招きした家族、親族、知人からお供えしていただいた香典に対するお返しはどのようなものが良いのかについて皆さんご存知ですか?
ここでは、新盆にお供えしていただいた香典に対するお返しはどのようなものをさし上げたら良いのかと、新盆に来ていただいた方へのお礼状の書き方と例文についてご紹介させて頂きます。
これから新盆の法要を行う予定の方は、ぜひ、この記事を読んでみてくださいね。
目次
新盆の香典のお返しはどのようなものがいい?
新盆の法要を行う際は、お招きした人に対し会食やお茶菓子でおもてなしをするので香典返しは必要ないとされています。
会食を行わない場合であっても、折り詰めのお弁当を法要終了後お渡しするのが普通です。
ただし、最近では会食やお弁当のほかに香典のお返しとして引き出物をお渡しする場合があります。
この、新盆の香典のお返しである引き出物の品物にはどのようなものが良いのかというと、夏らしい水菓子やそうめん、日持ちのする海苔、お茶、たくさんあっても困らないタオルなどの消えものがおすすめです。
頂いた香典が高額な場合は、カタログを見て商品を選べるカタログギフトにしてもいいと思います。
新盆の香典のお返し選びで注意しなくてはいけない点は、消えものである食べ物であっても肉や魚のたぐいをおくってはいけないという点です。
さらに、古くから神事などの祝い事に使用されるお酒も香典返しにはおくらない方がよいとされています。
ただし、カタログギフトなどで先方がその商品を選択されたとしてもそれは問題ありません。
新盆の香典のお返しである引き出物の金額の相場は、だいたい頂いた香典の3割から4割ぐらいとなっています。
新盆の香典のお返しに添えるお礼状の書き方、例文
新盆の法要に参列してくださった方や法要には参列されなかったけれど香典やお供えを下さった方には、お礼状を出さなくてはいけません。
手書きでしたためるのが一番丁寧なのですが、最近では印刷した葉書やカード、書面を封筒に入れて送る場合もあります。
お礼状の書き方の決まりは以下のとおりです。
・文章中に、や。などの句読点を使用しないこと
・法要に来て頂いた御礼と、香典やお供え物を頂いたことに対するお礼を入れること
・施主である差出人の名前を必ず入れること。
お礼状は新盆の法要当日にお渡しする引き出物に添えますが、参列されなかった方で香典やお供え物を頂いた方にはお盆が過ぎの8月末までには届くように早めに投函しましょう。
それでは、以下にお礼状の文例をいくつかご紹介させて頂きますね。
新盆へ参列してくださった方に当日お渡しする引き出物に添えるお礼状の例文
このたび 亡き母 △△儀 新盆に際しましては
お暑い中をご多忙中にもかかわらず、ご参列頂きました上に
御鄭重なるご厚志を賜り大変ありがたく存じております
故人もさぞかし浄土において感謝していることと思います
つきましては ささやかではございますが
亡き母の新盆の供養のしるしとして
心ばかりの品を用意させて頂きましたので
何卒 ご受納賜りたくお願い申し上げます
略儀ながら書中をもちまして御礼のご挨拶とさせて頂きます
本日は誠に有難うございました
敬具
平成△年△月△日
住所*******
施主 △△△△
新盆へ参列できなかった方からの香典やお供えに対する御礼としておくるお返しの品に添えるお礼状の例文
このたび 亡き母 △△儀 新盆に際しましては
御鄭重なるご厚志を賜り厚く御礼申し上げます。
故人もさぞかし浄土において感謝していることと思います
つきましては ささやかではございますが
亡き母の新盆の供養のしるしとして
心ばかりの品をお送りさせて頂きますので
何卒ご受納賜りたくお願い申し上げます
本来であれば拝眉の上御礼を申し上げるべきところではございますが
略儀ながら書中をもちまして御礼のご挨拶とさせて頂きます
敬具
平成△年△月△日
住所*******
施主 △△△△
まとめ
上記でご紹介したとおり、新盆の香典に対するお返しにはおくってはいけないものもあるので、商品選びの際は注意が必要です。
また、お礼状は、普通のお手紙のように句読点をつけてはいけない点にも気をつけながら、例文を参考に文書を作成してくださいね。