知らないと恥!洋食でのナイフとフォークを使うときのマナーとは

知らないと恥!洋食でのナイフとフォークを使うときのマナーとは

外食時に洋食レストランに行く人も多いことと思います。マナーもそこまで気にしなくていいカジュアルなお店が多いですが、きちんとした集まりのときは、レストランもしっかりしたお店を選ばれることが多いですよね。そんな場にお呼ばれしたときには、少なくとも最低限のマナーは知っておきたいものです。

今回はそんな時に戸惑わずに済むように、ずらりと並ぶナイフ、フォークを使うときのマナーをご紹介いたします。

カトラリーの種類

並んでいるフォークやナイフのことをカトラリーと呼びます。

基本的に外側から順にオードブル用、魚料理用、肉料理用と並んでいます。スープスプーンはナイフの間に並べられています。メインが魚料理、肉料理のどちらかのみの場合もあります。この場合はセットが一対少なくなります。

また、まれに魚料理のナイフがフィッシュスプーン(ソーススプーン)の場合があります。これはソースをすくったり、柔らかい魚肉を切り分けるのに使います。普通のナイフより少し丸みがかっています。しかしナイフではないので直接口へソースを運んでも大丈夫です。

また、カトラリーレストがある場合はコースを通して同じフォーとナイフを使います。食べ終わった後はここに置いておくようにしましょう。

デザート用のカトラリーはお皿の向こう側に横向きに置いてあります。

基本の持ち方

世界共通のルールとして右にナイフ、左にフォークが並んでいます。使うときもその通りに右手でナイフを、左手でフォークを持ちます。鉛筆持ちはせずに包丁を持つ感覚です。それぞれ人差指を伸ばしてナイフ、フォークの背に乗せるようにして持ちましょう。スプーンは鉛筆持ちで大丈夫です。

日本料理ではナイフを使用しないので、よくこの料理にナイフは使うのか?と悩む人がいますが、ナイフとフォークは一対ずつ使います。主菜でナイフを使わない料理は基本的にありませんので左側にフォークがあれば自信を持って右のナイフも持ちましょう。スープなどナイフを使用しない料理のときは左側ではなく右側にスプーンやフォークが置いてあります。

また、フォークを右手に持ち替えるのは略式マナーになりますが、マナー違反にはなりません。左手で食べることが難しく感じる時は持ち替えて頂きましょう。

ナイフで切るとき

フォークは背を上にして持ち、料理の左端を押さえてからナイフで一口大に切って頂きます。だいたい親指くらいの大きさが無理なく食べられる大きさです。自分の食べやすい大きさを把握しておくと良いですね。

ただし食べる前に全て切ってしまうのはマナー違反です。これは、料理が冷めたり、肉汁が流れ出てしまうのを防ぐという意味もあります。食べる分だけを切り分けて、その都度口に運ぶようにしてください。

大きめの葉物は切っても良いですが、折り畳んでフォークで刺しても良いでしょう。

ナイフで切らないとき

切る必要のない、一口大サイズの食材はフォークで刺すか、フォークの腹側ですくって頂きます。豆類やライスなどはフォークですくいます。このときに出来るだけフォークの背に料理を乗せたりしないようにしてください。(この食べ方は以前推奨されていたため、年配の方に多く見られます。だからと言ってわざわざ注意して食事に水を差す必要はありません。)

カトラリーで示すサイン

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洋食ではカトラリーで現在の食事状況を示すことが出来ます。口で伝えずとも置き方で伝えられるこの方法は、覚えておくととても役に立ちますよ。

食事の最中のとき

レストランでコースを頼んだときに楽しむのは食事だけではありません。会話を楽しむこともとても大切です。また、パンやサラダを食べたい時にも食べる手は休めないといけません。そんな一息つきたいときのカトラリーの置き方は「ハの字」です。

お皿の中にナイフ、フォークを入れて、柄だけお皿から出るように置いても良いですし、先だけお皿のふちにかけても大丈夫です。ふちにかける場合は、ナイフのかけ方が浅すぎてずれ落ちないように気を付けましょう。右にナイフ、左にフォークを置きます。ナイフの刃は手前に向くようにしましょう。

食事が終了したとき

ナイフ、フォークともに右にまとめて4時の方向に置きます。ナイフの刃は内側、フォークは腹を上にしておきます。
スープの場合はスープカップの奥にスプーンを置くと良いでしょう。そのままカップ内に残しておいても問題はありません。

途中で席を立つとき

基本的には途中で席を立つことのないようにしておきましょう。出来れば目の前のお皿は食べ終えてからが良いですね。やむを得ず食事がまだ終わっていなければ食事中だと伝わるようにカトラリーを「ハの字」に置きます。さらにナプキンを椅子の上にたたまずに置きましょう。そうすれば席を外している間にお皿を下げられることはありません。

食事を残してしまったとき

食べきれなかった料理は一か所にまとめると見た目にもきれいです。右下に寄せて、食事終了のサインに揃えたカトラリーを上からかぶせて隠すようにしても良いですね。

落としてしまったとき

落としたカトラリーは自分では拾わずにお店のスタッフを呼びましょう。この時にスタッフを大声で呼ぶのはやめておきたいですね。手を挙げて合図を送るようにするとスマートです。

 

基本的なマナーをまとめてみましたが洋食マナーと言っても、細かく掘り下げていくと略式などもありますし、イギリス式やフランス式など国籍によっても大きく異なります。もっと細かく知りたい方は国ごとに学ばれても良いかも知れません。スープの飲み方など正反対で面白いですよ。

実際に経験することで新たな発見や疑問も出てくることかと思います。そういった点を普段から意識していると、いざというときに困りませんね。

書いた人

ひよっこ
BUMP OF CHICKENが大好きないわゆるロキノン厨。性格はのんびりかつ超ポジティブなため逆境に出会ってもいつの間にか逆境と思わなくなっているタイプ。ゆえに反省時間が短いため成長は遅め。座右の銘は「だって人間だもん」。

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