作文書く時例文をパクるのNG!?パクり作文の何がダメなのかをお伝えします
小学生、中学生の皆さんは、読書感想文や修学旅行の感想文など学校の授業や宿題などで様々な作文を書く機会があると思います。
作文を書くのが得意な小学生や中学生は何も見なくてもスラスラ書き上げることができると思いますが、作文が苦手な方は、インターネットで例文をリサーチしてその例文を参考に作文を書くこともあるかと思います。
ですが、インターネットで検索した例文を参考に作文を書くのは良いのですが、その例文をまるまるパクッてしまうのは学校の課題や宿題の作文を書く場合にはNGなのです!
「どうしてネットなどで調べた作文の例文をそのままパクるのはNGなの?」と疑問に思われた小学生、中学生の生徒さんのために、ここではなぜ作文の例文をまるまるパクるのがNGなのかについて解説させて頂きたいと思います。
せっかく書いた作文が例文をまるまるパクっために先生からダメ出しされないために、なぜ、例文まるパクりがダメなのかについて詳しく解説している以下の記事を読んでおいてくださいね。
目次
作文を書くときに例文をまるパクりするのがNGなのはなぜ?
学校の読書感想文などの課題が苦手な小学校、中学校の生徒さんは多いと思います。
作文を書くのが得意なお子さんは、特に何も参考にすることなく原稿用紙に文字をスラスラ埋めていくことができますが、作文を書くのが苦手なお子さんは作文を書くときにネットなどに掲載されている例文を参考にされることがあるかもしれません。
公に公表された作文には著作権が発生する!
書き方を参考にするのは良いのですが、ネットに掲載されている文章というのは、その文章を作成した人に「著作権」などの権利が発生するので、まるパクりするのはその文章を作成した人の権利を侵害することになるので絶対にしてはいけないことなのです。
でも、ネットの中にはコピーして提出可能とうたっている読書感想文例文サイトなども存在しますよね。
「コピーして提出してもOKと書かれている例文なら、まるパクりしても大丈夫じゃないの?」と皆さんは思うかもしれません。
しかし、上記のようにコピーOKと書かれていてもまるパクりして読書感想文などの課題として提出するのはNGなのです。例文であっても他人の著作物であることは変わりないので、丸パクリするのはNGなんですよ。
なぜ、コピーOKと書かれているのにまるパクりしてはいけないのかというと、読書感想文などは学校でコンクールなどに提出する場合があるからです。
万が一まるパクりした読書感想文が学校の代表としてチョイスされてしまった場合、大変なことになります。
読書感想文のコンクールを主宰している側がチェックする前に学校側がチェックしてネットからまるパクりしていることがわかった場合は、先生からの厳重注意だけで済むかもしれません。
が、読書感想文のコンクールに提出した後、読書感想文コンクール主催者側がその感想文がまるまるネットからのパクりであることに気づいた場合は、読書感想文主催者からその提出した作文が戻されるうえに、学校側から親を呼び出しまるパクりの事実を確認することになるでしょう。
そうなってしまうと、作文を書いた小学校、中学校の生徒さんはもちろん、その生徒さんの親も学校や先生からの信頼を失ってしまいます。
さらに、まるパクり作文を書いたのが小学生、中学生のお子さん単独の行動だった場合は学校からだけでなく、親御さんからもこっぴどく叱られることとなるでしょう。
つまり、人の作成した文章には「著作権」というものが必ず発生し、まるパクりすることでその作文を書いた人の「著作権」を侵害することは、皆さんが思っている以上に大問題に発展するのです。
ぶっちゃけ、パクるというのは日常生活においてはわりと頻繁に行っていることだと思います。模倣からオリジナリティーが生まれることはよくあることですから、公に公表しない個人的な練習や創作物においては特に問題はありません。
しかし、何度も言うように公に公表する作品においては「誰の作品か」ということは非常に重要なので、よく覚えておきましょう。
「自分の言葉で伝える」能力が身につかない!
パクることで著作権の侵害になるとお伝えしました。それも重要ですが、もっと問題なのは「パクるばかりだと自分で文章を構築する能力が身につかない」ってことです。
このサイトでも複数例文を用意していますが、そもそもこれらはあくまでも例文。例です、例。
例文は「このように書くこともできますよ」ということを示す文章なのです。なのでそれがそのまま答えになるわけはない…ということはわかりますよね?
人の考えは十人十色、それぞれですから自分の考えを文章で表現するのが作文のキモといっても過言ではありません。しかし作文は自分の言葉で書くことに意味がある課題。他人の考えをあたかも自分の考えのように書くパクり作文は何も得られません。
パクリを繰り返すと「情報の取捨選択」が難しくなる
作文という課題が何を求めているかというと、「自分で考え、発想し、情報を調べてまとめ、そしてそれを自分の言葉で書くこと」です。
言いたいことが自分の言葉だけでは言えない!という場合は参考文献(参考書籍など)から引用をすることで、自分の言葉に肉付けできます。丸々パクるくらいなら引用にするほうがまだマシというもの。
覚えておいてほしいのは、作文をパクるという行為は自分で文章を考え組み立てる工程を放棄することになるため、今後自分で作文を書く必要があるときにものすごく不利になるということです。
例えば高校入試や大学入試で小論文などの課題がでた時、毎回パクリ作文しかやっていないと何も書くことができなくなります!
文章の書き出しは?
構成はどうするか?
Aに対するBの意見はどうか?
など、文章を書く上で必要な思考ができなくなると、何を書けば良いのかがわからなくなるわけです。よく作文の課題で書き出しからつまづくことってありませんか?
その理由としては、
テーマについてよく考えていない
今まで自分で出だしや構成を考えずに文章を書いてきた
といった理由だけではなく「パクり作文しかやってこなかった」ということも私は原因の一つと考えます。
例文は「あくまでも例文」であることを忘れないように!
例文をパクる…というと、何も身につかないような書き方でまとめてしまいましたが、必ずしもパクリは悪というわけではありません。
上でも書きましたが、例文を模倣することは良い作文の練習になります。
・どのような考え(立場)でこの文章を書いているのか
・なぜこの接続詞を使っているのか
・例文の構成はどのようなものになっているか
…など、例文を書いた人の立場になって考えながら書き写すことで文章能力がグッとアップします。もちろんこれは作文の練習でしかないためそのまま学校などに提出してはダメ。
逆に言えば、人に見せなければ書き写して練習し放題ということでもあります。
長期休暇で作文の課題が出た時は、例文を探してそれを書き写して練習するというのもありかもしれませんね。
私は実際に小中学生の時は例文を書き写して練習していましたが、文章構成や句読点、接続しの使い方などかなり勉強になりました。
例文の使い方一つで良くも悪くもなりますから、きちんとした倫理観を持ちつつ課題に取り組んでほしいと思います。
まとめ
感想文などの作文を書くのが苦手な方は、どうしてもネットなどで作文の書き方を検索して参考にすることもあるかと思います。
ですが、上記でご紹介致しましたようにいくらコピペOKとネット上に書かれていても人の作成した文章には必ず「著作権」というものが発生しますので、まるパクりするとその作文を書いた人の著作権を侵害することになってしまい、見つかると大問題に発展しかねません。
しかも、自分の文章能力は全く鍛えられないというおまけ付き…それでは何のために時間を使って書いたのか?って話ですよね?
自分にとって意味のある作文にするためには、やはりパクリではなく自分の考えをきちんと文章に書き起こすという作業が必要でしょう。
作文を書くのが苦手な人は読書感想文などの学校の作文を書くのはしんどいかもしれませんが、ネット上の例文をまるパクりすることなく、必ず自分の力で文章を書いて提出しましょうね!