悠々自適に生活するための保険・投資・お金の考え方。老後を安心して過ごすために今できること
自分の老後に不安を感じている人、いますよね。
年金の需給年齢はどんどんあがっていくし、将来の年金を支えるはずの子供も減っているし…いつ破綻してしまうか気が気ではありませんよね。
国の政策だけでは不安だと感じるなら、何か対策を立てるべきです。
幸せな老後生活への第一歩を、今日から始めてみませんか?
目次
まずはお金をためておこう
ゆとりある老後のためには、一体どのくらいの資金が必要なのでしょう?
医療費や交際費、旅行のお金など、ちょっとした楽しみを持った老後のためには、ざっくりと計算すると6千万円ほどが必要と言われています。
そのうち、半分が退職金や年金などでまかなえるとして、あと半分は貯金しておく必要があるのです。
3千万をどう用意するか。普通に生活していてはなかなかたまらない金額のお金ですね。
自分にあった保険を上手に選ぼう
貯金がなかなかできないという人でも、保険であれば貯めやすいかもしれません。口座振替などで給料から問答無用で引かれてしまえば、あとは残った金額で生活せざるをえません。
老後のためと聞いて思いつくのが、個人年金保険です。
商品はいろいろありますが、「自分は長生きする!」という自信があるならば、終身年金が良いかもしれませんね。長生きすればするだけ、もらえる金額が多くなるのでお得です。
ずっともらえるかどうかより、戻ってくるお金が多いほうが良いというなら定期年金がいいでしょう。60歳から70歳の間など、決まった期間だけお金がもらえる保険です。
どちらにしろ、保険商品は若いときにかけたほうが、返戻率(へんれいりつ)が高くなる傾向になります。
つまり「お得」にこだわるなら、早く個人年金に入ったほうがよいのです。
また個人年金は申告すれば税金の控除も受けられますから、節税にもつながります。
返戻率にこだわるならば、個人年金ではなく、終身保険という手もあります。
終身保険は自分が死んだときにお金が出るという商品ですが、一定以上たって解約すれば、解約返戻金は大きな資金となります。最近の商品は非常に返戻率も大きく、預金利率とは比べ物にならないほどです。
ただし、貯金と違って、途中解約すると元本割れが起こるものがほとんどです。
絶対に使わないお金だけかけるなど、慎重に検討してから入りましょう。
保険なんていらない!?保険は不幸の宝くじ
さて、保険についての基本的な考え方は上記の通り。
若い時に入っておいたほうが返戻率が高いから入っておいたほうがお得と感じてしまうのは仕方ありません。
ただし、若い時は病気による入院などのリスクは低いので保険に入る必要はないというのが通説です。
ですので、自分は健康優良だ!という自覚があるのであれば、保険に入らないというのも一つの方法です。
若い時期、特に独身時代は自分磨きに精を出したり、旅行や買い物、友人知人とのつきあいや交流の幅を広げるための出費など自分のために使うお金はある程度確保しておきたいですよね。
ですから、本当に万が一を考えるのであれば、掛け捨ての安い保険に加入するという程度でも十分だと考えられます。
若い時から何万円も保険に掛けるよりも、自分に投資する金額を増やすほうが建設的ではないでしょうか。
年齢も30歳を過ぎ、家族を持って自分以外の周囲の人に責任をもつ必要が出てきた時にはじめて大きな保険の加入を検討する・・・というのが理想的だと思います。
投資は長期的視野が大事
お金を貯めるのではなく増やすという考えであれば、投資も一つの手です。
投資信託は小額から始められますし、個人ではなく投資のプロが運用しますから、素人でも手が出しやすいかもしれません。
しかし、もちろんデメリットはあります。
預金や保険と違って、元本は保証されていないので、損をする可能性もあります。
また手数料などのコストもかかります。
資産を運用にあたって大事なのは、分散投資と長期投資といわれています。
まずはリスクを分散することです。つまり、余ったお金があったとしても、それを一つの商品にだけ投資するのは危険です。
投資するとしてもいくつかの銘柄、そのうえで保険や預金と組み合わせるのが賢い方法です。
また長期投資も重要です。株は上がり下がりしますが、実は長く市場にいればいるほど、リスクは減っていきます。
ずっと持ち続けていれば最終的には少しの「勝ち」につながるのです。
これらを考えると、投資を始めるのなら、老後を見すえて若い時期がおすすめです。
株だけでなく、ほかの貯蓄手段と併用したほうがリスクも減るでしょう。
株の分散投資のメリットデメリット
株の分散投資は複数の銘柄にお金を振り分けて投資をする方法で、メリットとしては赤字決算や悪材料などによる株価急落リスクを減らすことができるところでしょう。
分散投資も奥が深く、セクター(=テーマや業種別)を絞って分散したりセクターをすべて分けて購入する方法があります。
5~10以上の業種にわけて分散すればどれかの業種がまとめて急落しても、巻き添えを食う可能性はかなり低くなります。
逆に言えば、どこかの業種がまとめて急騰したときにはその恩恵はほとんど受けられないということでもあります。
分散して投資をするということは、急落には強いものの、ガツンと利益を出すことは難しいと言えるでしょう。
日本株は長期投資には向かないという説も
ちなみに、日本株は長期投資に向かないとも言われています。
その理由としては日経平均株価の月足を見れば分かるように、8000円~20000円代を行き来しているからです。
直近で言えば、2009年以降はリーマン・ショックで2万円代から8000円台まで落ち、アベノミクス相場で8000円台から2万円代まで復活しました。しかし結局2万円台で天井となり、また下落が始まっています。
ニューヨークダウのように、年々右肩上がりで上がり続けるような相場は日本ではありえないというのがここ数十年の日経平均株価を見て分かることです。
逆に言えば、大きく値下がりした時に配当利回りのよい個別株を仕込んでおけば、キャピタルゲイン(値上がり幅による利益)+配当金で資産を増やすことも可能です。
2016年時点では日経平均株価は下落途中ですので、まずはどこで下げ止まるのかを見極めることが大切です。
投資を行うためには経済だけでなく世界情勢や地政学などにも敏感になる必要がありますので、日頃からニュースや新聞を目にして常にアンテナを張り巡らせておくことが大事ですよ!
ローリスクローリターンなら東証1部銘柄、ハイリスクハイリターンなら新興市場を狙う
当然ながら、東証一部は有名企業が名を連ねている市場であり、銘柄の値動きも基本的には小さいです。
ですので、相場急変が起きないかぎりはゆっくり上がるかゆっくりと下がっていく状態です。
リスクは小さいですが、大きな利益を出すには時間と忍耐力が必要となるでしょう。
では大きく利益を出すにはどうすればよいか。それは、ハイリスクハイリターンの新興市場を狙うという方法です。
新興市場は会社の価値が安定的に定まっておらず、株価の変動も激しいのが基本です。
そのため、将来的な成長が見込めそうな企業を安い時に仕込んでおけば株価が2倍3倍、運が良ければテンバガーとなるのは当たり前な市場なのです。
ただし、その逆も然りで高値で買うと株価は2分の1になったり3分の一になったりする地獄絵図も度々起こりうる初心者殺しの市場でもあるんですね。
ゆえにハイリスクハイリターンなのです。
短期的に大きな利益を得られる可能性がありますが、判断を一つ間違えると大きな損を生んでしまう市場ですので、ハイリターンを得たいという方はまずは練習として時価総額の安い銘柄を100株程度購入して短期売買を繰り返して感覚を鍛えるのが良いでしょう。
大前提となりますが、新興市場は基本的に短期売買が鉄則です。2ヶ月かけて株価が大きく上昇し、その後たった1週間で元の株価に戻るなんてことはよくあることです。
ですので、売買タイミングがとてもシビアなんです。
仕事でザラ場が見えれない方は東証一部で安定的に運用し、時間がとれる方は新興市場でデイトレ・スイングをするというのも良いでしょう。両方のスタイルを組み合わせることもOKです。
自分なりの投資スタイルを見つけて損を極力出さず、まだ上がるだろうという欲を出しすぎず(重要)コツコツと勝ちを積み上げていくことが大事ですよ!
カードを使えばただで旅行も!?
普段の買い物はつねに現金という人は、クレジットカードを賢く利用してみてはいかがでしょう。
「カードだと、どのくらいお金がつかったか把握できないから不安・・・」という人もいますが、クレジットカードは上手に使えば優秀な家計管理ツールとなります。
クレジットの明細はきちんと形に残りますから、光熱費や食費など生活費、それ以外の出費など、目的別にカードを作って管理すればわかりやすい家計簿となります。
また、カードは「ポイント」という嬉しいご褒美がつきます。たとえば永久不滅ポイントを貯め続ければ老後にはポイントでしばらく生活できますし、マイルを貯めれば世界一周旅行も夢ではありません。
不動産収入を狙うという手も
不労所得を安定させたいと言う人は、不動産収入を狙ってもよいかもしれません。賃貸物件を買って、その家賃収入を当てにするという考えです。
しかし初期費用は相当かかります。うまく運用できれば、大きな財産となりますが、人が入らなければ大きな痛手です。
初期費用は抑えたい・・・というのなら、空き家になってしまった一軒家を安く買い、うまくリフォームしてファミリー向けの賃貸にすると言う手もあります。その場合は場所や内装のセンスが問われますので、よく勉強してからのほうが良いでしょう。
老後に散財しないために
老後のためにしっかり貯蓄したとしても、一気に使ってしまっては元も子もありません。きちんと計画を立てて、最期のそのときまでお金に困らない生活を送りたいものですね。
しっかりとしたライフプランをたてる
老後に余裕を持って生活したいのであれば、人生でどのくらいのお金を稼いでどのくらいのお金を使うのか、一度きちんとしたプランを立ててみるのがおすすめです。
結婚や子供、退職などで必要なお金が大きく変わっていきます。それらをしっかり順を追ってみていくことが重要です。
そのためには、信頼できるライフプランナーを見つけましょう。
ファイナンシャルプランナーなどに相談すれば、かかるお金と、どれだけ貯めれば良いかの人生設計表を作ってくれます。貯め方もその人に合ったものを提案してくれるのでおすすめです。
相談料はかかりますが、その後ずっと役に立つことを考えれば決して高くはないはずです。
健康にまさる財産はない!
実は人生において、もっとも素晴らしい財産は「健康」かもしれません。どんなにお金を持っていても、病気でずっと寝たきりでは意味がありませんし、普通の生活をしていても、大病をすれば多くのお金がかかります。
老後を楽しめるかどうかは、若いときに健康の基礎を築けるかどうかにかかっています。
お金を上手に賢く貯めることはもちろんですが、常に健康にも気を遣いましょう。運動や食事はもちろん、ストレスにも要注意です。ストレスをため続けると、後々身体に響いてきます。趣味などでうまく発散しつつ、できるだけ毎日を笑って楽しく過ごしてみましょう。
まとめ
老後、余裕を持って過ごすためにはまずは賢く資産を増やす必要があります。自分に合った保険商品や、投資、カードなども上手に利用してみましょう。計画的に貯めるためには、まずは自分のライフプランを見直す必要があります。ファイナンシャルプランナーなどに相談してみても良いですね。
健康的で楽しい老後のために、お金は貯めてもストレスはためない生活を心がけましょう。