産むときは痛いと聞くけれど産んだ後のことは知らない!?誰も語らない出産後のこと
出産が間近のママさんは出産についていろいろ聞いたことがあると思います。
「鼻からスイカを出すようだ」
「味わったことのない痛み」
など、産むときの痛みの話は聞いたことがありますよね。
今回はその話ではなく、「産んだその後」の話です。
産む時より実は産んだ後の方が、ずっと大変なのです。
人それぞれなところもありますが産んだ後の話をお伝えします。
聞いてないよ 産んだ後ってこんなにも大変!
聞いていた陣痛の痛みを乗り越えてほっと一安心。
ではないのです。
産んだ直後から、ママの試練が続きます。
病院が推奨 母子同室とは
産院や病院によっては最近母子同室というスタイルを採用しています。
産後生まれてすぐは赤ちゃんの状態が安定するまでは助産師さんのいる新生児室で預かることがほとんどですが、状態が安定するとお母さんのいる部屋に赤ちゃんを連れてきて世話をお母さんがするのです。
産んでまだ時間が経っていない状態で、自分の体が完治していないのに赤ちゃんのお世話が始まります。
新生児なので、寝ていることがほとんどの赤ちゃんですが、おむつを替え、授乳をするということが1時間~3時間おきにやってきます。
体がどうしてもしんどい時は助産師さんに相談しましょう(赤ちゃんを預かってくれます)
赤ちゃんが寝ているときは自分もとにかく横になって休む
分からないこと、できないことはあって当然 すぐにヘルプを
とにかく無理しないでください。できないときはできない、という勇気を持ってください。
特に初産の場合、私が頑張らなきゃ!となぜか思ってしまいます。でも少しでも無理だと思ったときは助産師さんを頼ってください。
退院後は、助産師さんはいません。今のうちに相談したり頼ったりしましょう。
産後の様々なママの変化とは?
産んですっきり!赤ちゃんかわいい!でも大変!などと思っていると、ママ自身は体や心の変化を見過ごしてしまい急に訪れる変化に戸惑ってしまいます。
胸が張る?母乳の通り道が安定するまでの痛み
お産が終わったらすぐに母乳が出ると思っていませんか?
人それぞれな場合がありますが、ほとんどの人はすぐに母乳は出ません。
初産の場合、2~3日後に胸が張りだして、母乳が出てこようとするのですがまだ乳腺が通っていないので出すのにも一苦労、とにかく痛いです。
絞りだそうにもカンカンに張った胸は痛いし、赤ちゃんもうまく飲めないのでお乳はたまる一方です。
そのうち、赤ちゃんに吸われることで落ち着いていきますが、落ち着くまでに胸も乳首も傷んで辛い思いをするお母さんがよくいます。
お乳に関しては出すぎるのも悩みますし、出ないことも悩むし、詰まることで起こる乳腺炎などにも悩むことがあります。
専門外来で相談し、マッサージなどで解決することができます。
腰痛や腹痛などの痛み
産むときに傷口が浅いといいのですが、中には縫うことになるとトイレのたびに傷んだり、座れなかったりと痛みがしばらく続きます。最近は溶ける糸で縫うことにより、抜糸をしなくてもすむ場合がありますが退院するときの抜糸も苦痛の一つです。
出産時に力を入れすぎなどで起こる腰痛や、出産の後に痛むとよく言われる腹痛なども起こる場合があります。
帝王切開の場合も、普通分娩とは違った苦労があります。
産後の心の変化とは?
産前産後はホルモンバランスが崩れやすく、情緒不安定になります。
赤ちゃんも誕生してから安定するまでは黄疸、下痢や便秘など様々なことが想定されます。赤ちゃんの状態に一喜一憂し、これでいいのかなど不安に駆られたり、泣き止まない赤ちゃんにいら立ってみたりと産婦さんは常に情緒不安定なのです。
一見穏やかだと自分で思っていても、産後のホルモンバランスの乱れに気づかないだけでふとしたことで精神バランスが崩れてしまいます。
病院を退院した後でその症状が出ることもあり、産後うつや、育児放棄、最悪の場合虐待にまで発展してしまうことさえあります。
自分のせいだと思い込んで自分を責めてしまうママさんがいますが、必ずしもそうではなく、ホルモンバランスの乱れからくる状態の場合もあるのです。
自分が落ち込みやすい状態にあったり、育児に疲れたなと感じた時は周りの人に相談したり、専門機関に相談したりして、誰かに頼るということも必要です。
けして一人で悩んで、閉じこもらないでくださいね。
まとめ
出産とは一大事ですが、実は産んだ時よりもそのあとに続く育児のほうがずっと大変で、誰も教えてくれないのです。
状況は人それぞれとあって一概には言えないのですが、一番大切なのはママさんが今何が辛くて、何ができないのか、それを誰かに伝える勇気を持つことです。
「ママなんだからできて当たり前」
ではありません。
子供が生まれてから初めてママになり、初めての育児が始まるのです。
できなくて当たり前、そう思って、誰かに相談してください。
育児に正解はありません。それでも話を聞いてもらうだけで楽になりますし、試行錯誤する中で赤ちゃんともきっとうまくいくはずです。
大変だけど、我が子はかわいいと思えたら、ママさん成功です。
「赤ちゃんがかわいいと思えない」
そう思ってしまうママさんもきっといるでしょう。
でもあきらめないでほしいのです。我が子のかわいさを分かる日がきっと来るはずです。
どうすればいいの?どうしたら我が子がかわいくなるの?
試行錯誤してください。誰か話せる人を作ってください。そして赤ちゃんに一生懸命接してみてください。
あの時は大変だった、と笑い話にできる日がきっと来るはずですよ。