親と子、虐待…生きることを考えさせられるおすすめの名作ノンフィクション小説

親と子、虐待…生きることを考えさせられるおすすめの名作ノンフィクション小説

みなさん、本を読んでいますか?

最近では電子機器の発達によってあまり本屋で本を買うという人が少なくなってきています。
なので、この機会にぜひとも本屋で手に取ってみてくださいね!

今回はあかまるが感動した作品を紹介しますので参考にしてみてください。

一度も愛してくれなかった母、一度も愛せなかった男たちへ

一度も愛してくれなかった母へ、一度も愛せなかった男たちへ (新潮文庫)

女優の遠野なぎこさんが書いた自伝的小説です。

バラエティで見ていて「男は何股もかけている」だとか芸能界最速で離婚したとかあまりいい噂の聞かない彼女ですが、この本でなんとなく理解できちゃうんじゃないでしょうか。

最近では文庫本にもなっているので手に取りやすいと思います。あかまるもまだ読んでいて途中なのですが、あの頃はそうだったんだと思うところがたくさん出てきます。

彼女の代表作といえばTBSドラマ「未成年」だと思いますが、リアルタイムであかまるは見ていませんでした。最近になってようやく見ましたが、やはり面白いですね。

役者みんな光ってるというイメージです。しかもあの歌手の浜崎あゆみも出演しているので、かなりびっくりするのではないでしょうか。遠野なぎこの役どころは、主人公のヒロトが好きだけど援助交際に身をゆだねてしまうという難しい役どころでした。

しかもこのドラマの中でヒロト役のいしだ壱成とのキスシーンがあるのですが、公私ともにこれが初めてだったんですって。
読んでいてあかまるもびっくり。

そして家庭環境が微妙に彼女と似ているんですよね。彼女の母親は何度か離婚・再婚を繰り返していて複雑なんです。妹弟もいるんですが、母親よりも彼女のほうがよっぽど世話していました。運動会になるとお弁当を一生懸命に作り、家事や掃除をやり、炊事もがんばる。

母親よりも母親らしいと感じました。

この本を読むとテレビだけで感じた印象よりもだいぶ印象が変わってきます。テレビで見ているとすごい不安定な人だなって思っていましたが、本を読めば理解できます。

多分、遠野なぎこさんじゃなくても自分がそうなったらそっち側にいってしまうんだろうと感じました。もし、本質の彼女を知りたいならぜひとも本を読んで欲しいと思います。

彼女は摂食障害もあってこの本の続編ではありませんが、本を書かれています。摂食障害。食べて、吐いて、死にたくて。
ダイエットをしたくてなったわけじゃなく、彼女の母自身が彼女に囁いたのです。

この先は本を読んで確かめてみてくださいね。

ファウジーヤの叫び

ファウジーヤの叫び〈上〉 (ヴィレッジブックス)

海外の方が書いた本です。この本は上下巻になっていて女性にとってはとても怖いお話です。どういう内容かというと、女子割礼(じょしかつれい)と言われるもののお話。

割礼ってなに?とピンと来ない人が多いかと思いますが、要するに女性部分を切り取るというものです。

wikipediaから引用しておきましょう。

女性器切除(じょせいきせつじょ、Female Genital Mutilation、略称FGM;「女性性器切除」とも表記する)あるいは女子割礼(じょしかつれい、Female Circumcision)とは、主にアフリカを中心に行われる風習であり、女性器の一部を切除あるい切開する行為のことであり成人儀礼のひとつ。女性器切除とはこの風習に対して虐待であると批判する人々が使う呼称であり、一方で批判の文脈とは独立に、男性器の包皮切除を行う男子割礼と同等の儀礼であると考える文脈では女子割礼の語が主に使われる。

出典:ウィキペディア

割礼する地域は主にアジアやアフリカに多いようです。なぜ割礼するのかというと、地域によって様々ですが、女性に対して婚前交渉をさせないためといわれています。

あかまるは日本に生まれ、育っているので、本当にこういう地域があるのか疑問に思っていましたが、ネットで調べたりすると本当にあるんですね。

この本を書いた方が命をかけて割礼から逃げる様子を書かれています。アメリカに亡命をするんですが、それまでの間がとてもシビアな現実を見せてくれます。

今現代でも割礼は行われている地域がありますが、婚前交渉をさせないためとはいえ、死ぬ危険性のあることをなぜやるのでしょうか?
ましてや除菌された手術室でやるのではく、その辺の家でやっているようですし。半分以上は出血多量で亡くなる方が多いんですって。

この本は割礼について深く考えらされるし、簡単には亡命できないというのを教えてくれます。

シーラという子

この本も海外の方が書いた本です。
トリイ・ヘイデンという方が書いていて、自分が受け持った子供たちについて書かれています。

この子供たちというのは情緒が不安定な子達のこと。トリイもそういった子達の教師をしていました。
何冊も本を出されていますが、あかまるが印象的に残ったのはこの「シーラという子」です。

簡単に言えば虐待されている子の話なんですが、彼女の聡明さや子供らしさ、トリイとの触れ合いについて書かれています
そして「タイガーと呼ばれた子」へと物語は続いていきます。

シーラを読んで気に入ったならぜひともタイガーも読んでみてください。

イットと呼ばれた子

新訂版 “I t”(それ)と呼ばれた子 幼年期 (ヴィレッジブックス)

この本は虐待経験を書かれた本の中でも一番衝撃的だったんじゃないでしょうか。
あかまるが一番びっくりしたのは実の母親からフライパンで焼かれてしまうということ。

これが血の繋がりのない母親ならまだわかるんですが(虐待自体ダメですけど)自分の血のつながった子供をなぜ虐待できるんだろうかと。
とくに小さな頃は母親が自分すべての世界だといっても過言ではありません。

そしてこの作者は母親から名前を呼ばれたことはないのです。

すべて「イット(It:それ・あれ)

想像してみてください。自分の母親から「それ」としか呼ばれない自分を。
悲しくて泣けてきます。

この本は幼年期、少年期、完結編と3作ありますので、気になる方は是非とも読んでみてください。

あとがき

いかがでしたでしょうか?
4作品とも古いものですが、読み出すと続きが気になって止まらなくなります。

ぜひとも読んでみてくださいね。

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