パラリンピック開会式で見れたグラスハープ(オルガン)をもっと見てみよう!

パラリンピック開会式では集団行動も見ることができましたが、グラスハープの演奏もありましたね。グラスオルガンと表現されていたようですが、恐らく正しい表現はグラスハープと思われます。

演奏されたのはチャイコフスキーのくるみ割り人形第三番「こんぺい糖の踊り」でした。

ネットでの反応


グラスハープとは?

そもそもグラスハープってなに?と思った方も多いはず。というか私も「なんか綺麗だなー」くらいにしか思っていなかったのですが、歴史はかなり長いようです。

グラス・ハープ(英: glass harp)とは、グラス(ガラス製足付酒杯)の縁を指でこすって音を発することで楽器として使用するものである。

口径・腰径の異なる複数のグラスを大きさ順に並べるが、様々な作品を演奏できるように十二平均律の半音階を網羅して並べ、基本的には、水で濡らした指先をガラスの縁に触れさせる摩擦によって、共鳴するガラスからの音で音楽を奏する。

紀元前2300年には既に、グラスのセットと棒による打楽器の一種が存在していたし、イラン、中国、日本やアラブなどにおいて、コップや碗などの陶磁器類を棒で叩くことによる打楽器の存在が確認されている。打楽器的ではなく、ワイン・グラスの縁の周りを濡れた指で擦ることで生み出される音の現象について、欧州ではルネッサンスよりも前の時代に文書化されていたことが判明している。ガリレオも、この現象についての考察を残している。

アイルランドの音楽家リチャード・ポックリッジは、この楽器を現在のように奏した最初のものとみなされている。彼は1742年から、様々な量の水を入れて並べられたグラスのセットを、ロンドンで演奏して知られており、水にちなんだヘンデルの「水上の音楽」を得意なレパートリーとして1760年代までに活発な演奏活動を続けていた。

作曲家で有名なグルックは、「ヴァイオリン、あるいはチェンバロによって演奏され得る全てを成し得る」と固く約束して、1746年4月14日にはブルワー通りのヒックフォード大広間にて、また4月23日にはヘイマーケット劇場にて、「泉水で調律された26の音楽用グラスによる」と銘打った演奏会を開催した。彼は先述のポックリッジと同様の楽器を、フランス語においてガラスやグラスを意味する単語「verre(ヴェル)」にちなんで「Verrillon(ヴェリヨン)」と名づけて演奏し、英国を中心とした西欧諸国で注目を浴び、広くグラスによる演奏の文化が浸透していったことが判っている。

その当時は、パイプ・オルガンにおける柔らかいフルー管の高音域が聖堂内に響く音色と酷似しているため、「天使のオルガン」と呼ばれたり、飲む用途ではなく演奏の用途に使われるグラスであるため、食器としてのグラスと区別して「音楽用グラス」と呼ばれたり、あるいは天使の位階の中でも最高のものとされるセラフィム[7]の名をそのまま当てて呼んだりもされていた。

グラスハープの演奏

ではグラスハープでの演奏を見てみましょう。どれもかなりの神業ですね。上3つは私達になじみがある選曲なので素直にすごい!と思えるでしょう(笑)




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